予算が無いために未だ仏壇やご本尊も買ってなく置き場所もない。
葬儀は火葬のみで執り行った為、遺骨も自宅にあり置き方や飾り方が解らない・・・というご家庭も多いと思います。
では予算がなく仏壇が揃っていない場合、飾り方や置き方一つで格好良く飾ることが出来るのでしょうか。
今回はそんな仏壇が無くてもご供養が出来る方法を紹介いたします。
仏壇の置き方や飾り方で、格好良く見せるワザとは
先ず、仏壇が無い場合はその置き場所(スペース)を確保する事が優先です。
本来仏壇は、家族が最も一緒にいられる場所を好みます。
元々先祖様も家族の一員だったわけですから一人遠く離れた場所では可哀想です。
茶の間で腰や胸の高さくらいの置き場所はありませんか?サイドボードがあればその上を置き場所として飾り方を考えましょう。
台になる天板部分には葬儀で後飾りに使った白布が良いのですが、なければ代用できる金襴の布でも良いでしょう。
金は仏教では位が高い所にしか使いませんからね。
気に入った格好のいい物を敷いてあげましょう。
ご供養の足元が決まっていれば飾り方全てがカッコよく見えます。
仏壇スペースでの仏具の置き方と掛け軸の飾り方
場所が決まれば仏具の置き方と掛け軸の飾り方だけです。
これが出来ればすぐご供養出来るようになります。
多少の仏具があれば宜しいのですが、全く何もない場合は基本道具を使って代用しましょう。
先ずご本尊は掛け軸型の本尊でいいのですが、もしそれも買えないのであれば自分で書きます。
葬儀でも「南無阿弥陀仏」や「南無釈迦牟尼仏」など見た事あると思いますが飾り方は正面を向いていれば大丈夫です。
本尊様が買えない方は仏様にお参りが出来ないのかと言えばそんなことはありません。
ご本尊は字だけでもいいわけですから飾り方や置き方をキチンとし、気持ちを込めてお参りすれば十分に意味のある作法となり得ます。
特に葬儀や供養で阿弥陀様の名前を呼ぶことによって全ての人を救って頂けるという優しさの功徳は変わりません。
まあ掛け軸自体安い物を買って書かなければなりませんけれどね。
また、香炉(線香立て)もなければ陶器のような物を代用し、そこに灰汁を入れれば飾り方は完璧です。
リンは音が良いほうが心が落ち着きますので安く買うのであればホームセンターなど参考にして下さい。
ローソクも安全に立っていればいいし、花立ても同様100均でも小さいサイズのが置いてあります。
葬儀が終わり苦しいかもしれません。予算が出来たら徐々に買い揃えましょう。
仏壇がなくても恥じる事はない。置き方飾り方完全マスター
次に、飾り方や置き方ですが基本的に難しいことは一切ありません。
カッコよく飾りたいのであれば順序(置き場所)が大事です。一番大事なものは「ご本尊様」、次に「位牌」「遺骨」「写真」の順になります。
写真はお参りの優先順位が低いために供養する場合、離れた所に有っても差し支えありません。
置き方や置く順序、飾り方さえしっかり覚えておけば素人のあなたにもカッコよく見せる事ができます。
仏壇の場合、段になっていますが後ろの本尊や位牌が隠れないようにな仕組みになっているだけで、平面な棚であっても真っすぐ前から見て重ならければよいと思います。
私も葬儀社のはしくれです。
型にはまった仏壇が嫌で、今はご先祖様をサイドボードの上に祀っています。白布の代わりに柄付きの白色のテーブルクロスですけどね(笑)。
飾り方は本尊を中心に右に位牌、左は小さな写真と小さな花瓶、手前に香炉らリン、ローソクなどを置いています。
因みに掛け軸の置き場所は天井からの突っ張り棒式のフックがかけられる物を代用し、フックで掛け軸を下げています。
葬儀経験者がこんなこというのも何なんですが、高いお金を出してこじんまりとした仏壇よりカッコいいですよ~(笑)
このように、立派な仏壇があって飾り方が解らなく乱雑なご家庭もあります。東西南北の向きなど仏壇の置き方も知らない人も多いです。そんな中、予算の有る方だけがご供養しているわけではありません。葬儀もそうですが仏壇が買えなくても引け目を感じる事はありません。ご先祖の正しい置き方や飾り方をマスターすればカッコよくご供養できるわけです。是非参考にしてみて下さい。