ニュースでよく聞く容疑者の供述に関するフレーズで、「カッとなってやっってしまった…と容疑を認めている」と容疑者が犯行の動機を報道しているのをよく耳にします。
この「カッとなって」という文言、さほど気にならずニュースを聞き流してしまっている人も多いと思います。
しかし容疑者の違う批判行動疑惑は人それぞれ違うはずなのに、なぜこの「カッとなってやった」が多いのでしょうか。
犯行動機「ついカッとなって」が多い理由とは!?
実はこれ取り調べのやり方で増えるのですが、皆さんはこの言葉の使い方気になりませんか?
事件のニュースは捕まった直後に流れるわけなので、最初の調書をとる時におそらく容疑者は冷静に犯行動機など喋ることが出来ません。
そこで警察の取調官が「ついカッとなってやったのか?」と聞かれ、容疑者が「はい」と答えることにより、供述調書に書かれる犯行動機があのようにニュースで報道されることが多いのです。
警視庁の元刑事である吉川祐二さんによれば、計画性がなく突発的な犯行の場合、取調官が理由を聞いてもハッキリとした犯行動機を言える人はほとんど居ないと言います。
そのような場合「カッとなってやったのか?」とか、取調官の言葉の選び方によってこの文言が最初の調書に載り、その結果ニュースでも多く報道されるのです。
容疑者が「はい」と答えても「カッとなってやった」となる
最近事件になったニュースでは、犯行動機は腹が立ってやったとか、カッとなってやったと、似たような言葉が半数近くを占めています。
- 腹が立ってやった・・・・19件
- カッとなってやった・・12件
- イライラしてやった・・・5件
- その他・・・・・・・・・・・・・・40件
これらは取調官がどの言葉を選び質問したかが分かるため、ニュースを見れば担当の取調官の質問の仕方が分かるとも言えるのです。