皆さんは自分の周りにいる大切な人が熱中症にかかったら正しく対処できますか？熱中症で救急搬送される患者数は7月が最も多く、特に７月末がピークでこの時期が一番危険なのです。
熱中症患者の発祥場所として
- 住 居････40.3%
- 道 路････13.4%
- 駐車場･駅･12.8%
- 仕事場････10.8%
- 飲食店･････9.2%
- 学 校･････6.7%
一番多いのは住居で起きています。特にエアコンをかけていても、料理などで火を使用しているキッチンなどは注意が必要です。
熱中症になるリスクとして「気温」と共に「湿度」も影響します。
例え雨の日だったとしても油断は禁物です。
重度の場合は、意識障害や手足のけいれんまでを引き起こす熱中症。
熱中症はなった人しか分からないというある兆候があり、身の危険を感じるほど突然襲ってきます。
自分は「体調が万全だ」と思っても、水分や塩分が不足しているかどうかはわかりません。
そこで、熱中症の兆候を簡単にチェックする方法があるのでご紹介します。
経口補水液による熱中症の兆候チェック法
経口補水液とは脱水状態時の水分補給用の水で、大塚製薬のOS-１などが有名で、食塩とブドウ糖を混合し水に溶かしたものです。
塩分が多く含まれているため通常飲んでみて、「しょっぱい」と感じた方は大丈夫です。
しかし、「甘い」とか「味がない」と感じた方は、身体が脱水や塩分不足になっていますので熱中症の注意が必要です。
この経口補水液を飲用することで、小腸から水分の吸収が行われるため、下痢や嘔吐、発熱、発汗による脱水症状の治療に使われています。
熱中症にならないために知っておくべきこと
太っている人ほど熱中症になりやすい易い!?
体型が、痩せている人より太っている人の方が熱中症のリスクが上がります。肥満傾向の人は皮下脂肪が多く体内の熱を逃がしにくい性質が有り熱中症になり易くなります。学校で起きた熱中症死亡事故の約7割が肥満傾向であるという調査結果もあるので、日頃から気を付けましょう。
綿のＴシャツでの運動は熱中症になり易い!?
夏の暑い日に運動する場合、熱中症のリスクを下げるためあなたはどんな繊維のＴｼｬﾂを着ますか!?綿のＴシャツ？それともポリエステルのＴシャツ？綿のＴシャツが良いという方も多いと思いますが、綿は汗を吸収しやすく染み込んだ汗の蒸発が遅く、熱を逃がしにくい特性があります。
そこで、ポリエステルのＴシャツがよさそうです。一方で、ポリエステルのＴシャツは、汗の蒸発が早く乾きやすいという特性があり、熱を素早く外へ逃がしてくれるのです。
短時間のシャワーは熱中症になり易い!?
夏場のお風呂、熱中症予防に良いのはどんな入り方をすれば良いのでしょうか!?それは、しっかり湯船につかることです。
短時間でシャワーを浴びるという人が殆どだと思いますが、実は普段からお湯にしっかり浸かり、体温を上げて汗をかくという方法が熱中症予防には効果的なのです。但し、入浴前には必ず水分補給をしっかりやって頂くことが重要となってきます。
大きな声を出し過ぎると熱中症になり易い!?
上記の他にも、この時期は大きな声を出し過ぎると熱中症になり易いといわれています。呼吸・会話は1日に約300mlの水分が体から出て行きます。そういう意味では無駄な大声を出す行為は控えたほうが良いでしょうね。
また最近では、日傘男子という言葉が流行ってきています。最近の研究結果では帽子と日傘どのくらいの汗をかくか調査した結果、日傘の方が約17％汗が抑えられるという事がわかってきました。汗を抑えられれば水分が出ていきませんので日傘はとても有効的なアイテムです。
熱中症にかかった人の応急処置
実際に、近くで熱中症にかかった人がいた場合、あなたは正しく対処できますか!?
応急処置はどのようにしたらいいのかを紹介します。
熱中症の兆候としてポイントは３つあります。
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熱中症を発見した際、相手に大きな声で呼びかける
もしも大きな声を掛けても応答がない場合は意識が有りませんので、直ぐ救急車を呼び涼しい場所に移動してあげましょう。
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体を冷やすためタオルを水で濡らして体に当てる
汗は熱を外に逃がすためのもので乾いたタオルで拭いてしまうと意味がないので、タオルを水で濡らして体に当てて上げましょう。熱中症になると汗が出にくくなる兆候があります。濡れタオルを首・脇の下・足の付け根に当てて、その気化熱で急いで冷やします。この時、団扇などで風を当てるとより効果的です。
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水分補給の方法は自分で飲ませる
基本的に自分で飲んでもらう事です。自分で飲めなければ重度の熱中症なので直ぐ救急車を呼びましょう。自分で飲めないのは意識が無い可能性があるので、無理に飲ませてしまうと窒息の危険性があるので、強制的には飲ませないよう注意が必要です。
熱中症の兆候は思わぬ所に潜んでいる!?
日常的な何げない行動でも、熱中症にかかりやすくなってしまいます。
特に、レジャーで家族で行く場合が多いと思いますが、熱中症にかかりやすい兆候としてこんなシーンがあります。
その一例を紹介します。
休日に川でバーベキューをしてお肉も沢山食べ、同時に水分も結構摂取していた。しかし、家に帰宅した途端、めまいや寒気、吐き気、更には視界が狭くなる現象に陥る事もあるようです。
【原因】「お酒ばかり飲んでいたから」というもの。主な原因はアルコールの利尿作用で、飲んだお酒以上に尿として水分が体から出て行ってしまったからです。特に冷たくしたお酒は、この時期水分補給が出来ていると勘違いしやすく、脱水になりやすいので注意が必要です。
フルマラソンに出場する為、熱中症対策として帽子・アームカバーなど暑さ対策は万全にしていた。給水所では飲む様にして塩飴を舐めたりもしていた。しかしスタートから30キロ地点から体に異変が。視界が狭くなり、走っている下しか見えなくなると言う。35キロ地点では嘔吐したがなんとかゴール出来たものの力が入らない走りになったらしい。
【原因】マラソン中のトイレ休憩でタイムロスになることを避けていた為である。トイレに行きたくないと言う理由から余り水分を摂らないで居るのは危険です。体の熱を逃がす為には汗をかくことが重要であり、その為にも十分な水分補給はとても大事になるのです。
35℃の猛暑日、小さい子供を連れ家族旅行に出かけた際、熱中症対策として冷たい飲み物やタオル、日焼け止めなど子供には万全な態勢でした。しかし帰りのバスの中で、身の危険を感じるくらい突然の寒気･急激な頭痛に襲われる場合があります。
【原因】子供の育児に集中し過ぎて自分のケアが後回しになることです。これは同一視現象と呼ばれ、親子の様な親密な関係の場合、母親が子供と精神的に一体感を持ってしまう現象です。
子供に熱中症対策をしている内に、自分もしたかのような気になってしまい自身のケアが出来ていなかったことが発症の経緯。体調は万全でも自分が熱中症になるなんて･･･と軽い気持ちではいけません。自分も熱中症対策が出来ているかを確認していく事が重要ですね。
海外の暑い国に出張に行きしっかり水分補給をしていても、突然めまいに襲われて倒れる場合があります。
【原因】塩分を控えていた事。高血圧のため仕事中は塩分を控えている～というサラリーマンの方は要注意。塩分不足で熱中症になるのです。気温が高い時は、水分だけでなく塩分もしっかり摂取することが重要です。
