サウジアラビアといえば女性がアバヤという服装で顔や肌を隠していたり、生活するうえで女性と男性が交わらない国で有名です。
特に、サウジアラビアの小学校~大学までの学校教育も女性男性別、結婚式やレストラン、エレベーターなど女性男性の行動は禁止国家として世界一厳しい国。
そんな中、2018年6月からは女性も自動車の運転免許が解禁となり、既に会社オフィスもこれまでの仕事は女性男性別から一緒に出来るようになった。
今年からは女性も社会進出で経済を活発化しようと、これまでの女性禁止事例が徐々に解禁となり結婚や恋愛も自由な生活になれるような兆しです。そんなサウジアラビア情勢にフォーカスしてみました。
サウジアラビアの生活の特徴とは
サウジアラビアの生活は、医療費や教育費が無料で、公立大学に通わせた場合は大学側から月3万円くらいもらえるといいます。税金は、2018年から5%の消費税課税が始まりそれまでは税金そのものがありませんでした。
石油がたくさん採れるので国が豊かになっていたため無税だったのです。しかし最近では1日当たりの原油生産量がアメリカに次ぐ第2位になってしまい原油価格が下落してしまっています。財政の厳しさから食品などに5%の税金をかけるようになったのです。
サウジアラビアの女性に対する厳しい決まりごととは
サウジアラビアの女性は、取材やカメラ撮影も基本禁止されておりとても厳しいと言われています。では女性に対して厳しい決まりごとは、どこまで厳しいのでしょうか。
外出時の服装で肌を隠す
中東の女性は黒い「アバヤ」という女性の肌を隠すためと、男性を惑わせないようにするための目的で民族衣装を着用します。
・目を除き全身を隠す
・女性は外国人もアバヤの着用が義務
外国人であっても自動車運転を禁止
車が無いとどこへも出掛けられないサウジアラビアだが、女性が外で簡単に男性と会わないよう運転免許を発行していないのです。
レストランは男性女性が別
サウジアラビアのレストラン入口は「男性専用」と「女性・家族専用」の2つに分かれており、独身の男性女性が一緒に食事をとることを禁止しています。中に入った場合は、個室の家族専用部屋で食事を楽しむということです。
会社オフィスも男性女性が別
男性女性が別なのはレストランに限らず、会社のオフィスも同様で、なんと小学校~大学の教育の場も男性女性が別なのです。エレベーターでは女性が一人で乗っている時は、男性は乗らないというケースが多い。
サウジアラビアの結婚や恋愛の仕組み、日本では考えられない決まりとは・・・
サウジアラビアでは、長い間男性女性が別々の生活を送っていると、出会いがないと日本人は考えてしまいます。
実は結婚に際しては、若い男女の親同士が街の中でお見合い情報を交換し、お見合いを決行し、結婚に至るといったシステムを取っているのです。よって、サウジアラビアは自由恋愛を禁止され、みんなお見合い結婚なのです。
お見合いの時、結婚目的で会う場合のみ女性はアバヤを脱いで普通の格好でお見合いをするらしく、その点は日本とそう変わらないようです。勿論結婚を目的としている前提から、気に入らなければ断ることも可能だそうです。
しかし、いざ結婚となると結婚式は男性女性が別々で、婚姻届けを出した日に男性のみのパーティー、その3か月後女性のみの結婚披露パーティーとなっています。
第三者から見ると女性に対する差別のように見えますが、サウジアラビアとすれば人前に出さず女性を大切にしているのだという意識が高いようです。
男性女性の差別、サウジアラビアが近年変わってきた!
最近のサウジアラビアの民間会社では、徐々に男性女性混合で仕事をする会社が増えてきています。
ある会社の女性社員に話を聞くと・・・
初めは違和感があったが、今は慣れてスムーズに仕事が出来るようになった。
2018年6月から女性に運転免許を交付
今年から女性も自動車運転ができるようになり、仕事をする上でも女性の社会進出で経済を活発にしようとしている動きが出てきています。
サウジアラビア女性の本心とは?
実際サウジアラビアでの男性女性の規律について内心どう思っているのでしょうか。
女性から見たサウジアラビアは、
車の運転ができないため、夫の迎えやタクシーを待つのが不便だった
サウジアラビアでの娯楽施設の少なさと余暇の過ごし方
サウジアラビアでは日本のような娯楽施設が全くありません。カラオケ・映画館・居酒場・コンサート会場など全くありません。そもそも酒を飲むことも禁止されています。
なのでサウジアラビアには映画館が無いので、隣の国「UAEアラブ首長国連邦」「バーレーン」「クエート」まで映画を見に行くといいます。また、車で砂漠をドリフト走行したり、中でも特に多かったのはプレステーションなどのゲームだそうです。
サウジアラビアでは、ゲームが人気の娯楽により、GAMERCON EASTの新作ゲーム情報や体験ができるイベントがよく開催されます。ここでは家族連れや男性女性一緒に入館でき男女禁止にはなっていないそうです。しかし、ゲーム内容には女性の肌が多く露出しているものは規制が厳しく、ゲームタイトルも「神」の名前が付いているものは発売禁止だそうです。
最近ではスマホゲームをしている人も多く、その影響なのか携帯電話普及率がスゴイのです。なんと2016-6現在の携帯電話普及率は約161%で、ほとんどの人が2台以上持っているといった具合です。
女性もゲーム好きで、最近では在宅で仕事が出来る女性ゲームプログラマーも増えてきていると言われています。家で仕事が出来るこの在宅ワーカーは、サウジアラビアでは近年人気の職業にもなっているというわけです。
コンサート禁止やオペラ禁止などが次々に解禁に・・・
サウジアラビアでは、2018年中に35年ぶりに映画館がオープン予定となっており、エンターテイメントで国を豊かにしています。
今までは、映画や娯楽など隣の国に行っていました。しかし、サウジアラビア人が娯楽費として海外に落とすお金は約2兆3000億円以上ともいわれ、だったら我が国で・・・というわけになってきました。
石油が安くなってきた影響から外貨収入が非常に厳しくなっていくご時世です。国内でエンターテイメントを盛んにすることで、サウジアラビア人が外国でお金を使わず国内でもっと使ってくださいという風に変化してきました。
これまでのサウジアラビアは「石油と砂漠の国」と言うイメージ。世界一入国が厳しい国の中で、唯一入国できるのはイスラム教徒の巡礼や石油ビジネス、サッカー観戦ツアーぐらいである。
イスラム教の戒律を厳しく守りつつも、今後大きく変わりつつあるサウジアラビアは、なかなかの注目の国となってきますね。