最近の女子の多くの悩みは貯金やその金額。第一声は皆、「貯金をしていても将来が不安」なんだそうです。統計的に見ると、貯金が不安だという女子がほとんどで、その不安な要素とは以下の通り
・貯金が上手く出来なくてとても不安
・貯金の金額は500万円あるが老後が不安だからもっと貯金したい
・田舎から東京に出てきたら洋服買いで貯金がなくなって不安
など、貯金やお金に対してたくさんの不安要素があります。
この不安を取り除くにはどうしたらいいのでしょうか。
お金は貯めるから不安になる。お金は使わないとダメな理由
日本人はお金を貯めること(貯金)が上手な人種です。現在1世帯の平均貯金額は1820万円です。(出典:2016総務省家計調査報告)
高齢者は貯金したまま使わずに亡くなっている人も多い。実はその亡くなっていく人の現金金額だけの相続額はなんと平均2073万円とも言われています。その他不動産も含めればさらに相続額は増えている。
例えば、80歳の高齢者が2000万円の金額を残していたら、その子が相続人で60歳前後、そろそろ老後が不安だからと言ってそのまま貯蓄を増やしてしまう。
その影響で貯金を全然使わないで生涯を終えてしまう傾向があるのです。
貯金はあるが、老後はいくらあれば不安解消できる?
使わないで天国に行ってしまったらそれも勿体ない話です。では皆さんが不安だ不安!と言っている老後の貯金金額はいくらあったら安心なのでしょう。年齢的に65~85歳までの20年間、老後に必要な生活費は約2800万円と言われています。(出典:総務省家計調査結果)
老後に貰える年金でも、国民年金は金額が安いのですが、若い時代から厚生年金に入っていたとすれば約2800万円の部分が年金でカバーされます。しかし、最近では人間の寿命も延びてきておりいつ亡くなるかわからないので皆さんはもっと貯金しようと思ってしまうのです。
その象徴といえる人があの有名だった「きんさん・ぎんさん」のお二人です。実は100歳の祝賀イベントで、お祝い金100万円という金額を貰ってその使い道を述べた言葉が“老後のために貯金します”と驚きの発言をしていたのです。
まあ当然と言えばそれまでですが、でもこのように老後になってまでも貯金したがるのはなぜなのでしょう。
日本人が貯金したがる理由とは
今の子供たちも、なぜか臨時にお金が入ると皆さん貯金をしています。
この貯金するという現象は、今のあなた達の親の親の時代(戦後)から子供たちに貯金する事を叩きこまれていたからなのです。
正月にお年玉を貰ったら貯金しようと言い始めたのもその年代からです。
戦後、子ども銀行と呼ばれ「貯金の大切さ」を教育するために、本物の銀行員が出張し預金の預け入れを体験していたといわれています。
経済も乏しい時代だからこそみんなで銀行に貯金することにより、銀行にお金が集まる。その集まったお金を銀行が各企業に貸し出して工場が増え、日本経済が豊かに発展したという仕組み作りが出来たのです。
その時代の経済はいいこと尽くしだったのですね。
貯金はもう古い!お金をもっと活用する方法
先ず景気が良くなるという事はどういう事かを知っておかなければいけません。そこでこの仕組みを知る必要があります。
- 何かを購入し、お金を使う
- お金が入ると、景気が良くなる
- 景気が良くなると、給料が上がる
- 給料が上がれば、国に入る税収が増加する
- 税収が賄えれば、社会保障制度が充実する
- 社会保障がされれば老後が安心できる
- 老後が安心であれば、また何かを購入できお金を使う・・・
といった経済効果が生まれるわけです。貯金の事ばかり考えていてお金を使うと世の中がどうなるのか、小さい子供や現代の若い世代も意外にも知らないことなのかも知れませんね。
日本の消費税は8%と高いのに対し、消費税が25%と驚くほど高いデンマークを例にとってみるとその仕組みがよくわかります。
- 幼稚園から大学までの教育費は無料
- 大学生は一人70000円という金額が支給される
- 医療費無料
- 年金も充実している
これにより稼いだお金は日本のように貯金する必要も無く、みんなで使い経済が豊かになっていくのです。更に、国会議員は全員自転車で通勤しており、黒塗りの車で出勤する日本とはえらい違いである。このことから自分たちの納税したお金が無駄遣いされていないことが理解できるという観点からデンマーク人は喜んで税金を支払うという仕組みです。
日本国は教育費が半端なくかかるし、その金額は親が共働きで稼いだ金額が全て無くなるという不安要素ばかり。
老後などの社会保障が十分でないとどうしても「貯金しておかないと不安だ!」という現象が繰り返し起きてしまう。
本当に日本は中途半端なシステムになっているといえます。
このことから、貯金をするから不安になる、みんながお金を使う事で景気が良くなる事で将来の不安も無くなっていくはずです。
ぜひこのようなヒントを基にして、毎日を豊かに生活ができる日が来るといいですね。