今の小学生達は雑巾が絞れない子供が増加しているといいます。
昔は木造造りの学校が多く、下校時間前には濡れ雑巾で掃除をして帰宅していました。
今のような雑巾が絞れないということはあり得ないのです。
しかしなぜ今の小学生は雑巾が絞れないのでしょう。今回はそんな雑巾についてまとめてみました。
雑巾が絞れない子どもが増えている
30年前からの調査でも小学校6年生で約3割、
今は2割弱の子どもが雑巾を絞れないといいます。
この雑巾が絞れない子どもが増えてきた理由は、
生活の中でタオルや雑巾を絞る場面がなくなって来たという理由からです。
昔は小学校の時から、木造造りであった学校の床を雑巾がけしたり、
家庭内でも床の間など濡れ雑巾で拭き掃除をしており、雑巾をその都度絞っていました。
しかし、今はPタイルで雑巾がけをすると滑って転んで危険だということで、
学校でも雑巾がけをしたことのない子どもが増えているのです。
小学生に聞いても、雑巾を揉むような手の使い方をしており、
家庭での親からの教育もしていない為か、雑巾が絞れないというのです。
家の中の床も今やクイックル〇〇パーでかけたり、
テーブルもティッシュで済ませるなど、
しっかり雑巾がけをしなくなってきたことが影響しているようですね。
雑巾が絞れない、雑巾がけしない関係から立位体前屈も中止に
雑巾がけをしなくなってきたことに影響してか、
昔の柔軟性を測る立位体前屈も中止され、
今は座って長座体前屈という検査方法に変わりました。
これは日常生活の中で立ったまま体を前屈する動作が無くなり、
そのために検査時、
子どもがぎっくり腰になってしまうことから中止になったと言われています。
また、今は自動ドアの普及から、
子ども達の腰を使う作業が減ってきているのも理由の一つと言えるでしょう。
雑巾が絞れないから腰の力が衰えたり、
雑巾がけしていれば自ずと前屈する体勢になり、
腰も鍛えられるはずです。
雑巾が絞れない理由から、水道の蛇口の捻り方も知らない子どもがいる
水道の蛇口もセンサー式や上下に動かす蛇口が主流になってきている影響で、
公園の水道蛇口のひねり方を知らない子どもも増えています。
捻って水を出す蛇口も無くなってきている為か、
最近の子どもは蛇口の捻り方が解らなく、
「出ない!出ない!」と蛇口の前で手を振る子どもが目立っています。
これもまた雑巾がけをしていない習慣が影響しているのでしょうか。
幼少時代からお母さんの手伝いをしていれば雑巾が絞れないこともなく、
蛇口の捻り方も知りえるはずです。