水難事故は思いがけない事故の一つとして取り上げられています。
海川における水難事故を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
しかし日本人の水難事故は最も多い不慮の事故として自宅の風呂という思いがけない場所にありました。
また水難事故は魚釣り、水泳、川遊び、プールなど夏の季節に多いのが特徴です。
水難事故は、思わぬところで発生する
年齢的に見ると特に65歳以上の方が何らかの場所で旅立たれたれる割合が全体の7割もいるということに驚かされます。
この理由として、65歳の年齢で自身の体力の衰えに対する認識不足から水難事故に遭遇した時対処できないことがわかっています。
しかしもし自分の家族がこの水難事故にあって旅立ってしまったら、もし一人暮らしで風呂に入っていて見つけられなかったら、
そのお体に直面する時かなりのショックを受ける事になるでしょう。
それは、葬儀社の立場から申せば、水の事故で旅立たれるお体の状態は「膨らむ」ということです。
これは物理的に言えば、水を張ったバケツの中に、木片や固い段ボールを何日間入れておくとどうなるかを想像してみるとわかります。
表面は腐ってヌルヌル状態、段ボールなどは膨らんでしまいます。
水難事故で葬儀社が最も難しい仕事とは
水難事故の場合、季節によって様々ですが、細菌や腐敗ガスが体内に溜まり、頭部・腹部を中心に全体が膨らみます。
信じがたいですが、放置する時間が長いほどご本人と確認できないくらい膨らみ巨大化するのが現実です。
また事故の状況によっては髪の毛すら抜け落ちてしまう場合もあり、ますます確認困難の時もあります。
葬儀社としては、不慮の事故に対しては、経験者でないと扱えません。
そして葬儀社はそのお体を家族に確認して頂くわけですが、とても気を遣う一瞬でもあります。
出来れば顔を見たいという家族。
しかし葬儀社側からすると、手や足を優先してお見せするぐらいがやっとかも知れません。
家族の方からは必ず「これは私の〇〇じゃない!」という言葉が出ます。
出来る事ならば綺麗な姿で旅立たせたいという願いと裏腹に、衝撃が強すぎる一つの理由からなのです。
水難事故では、家族がもっとも辛い理由とは
葬儀を執り行う場合、葬儀社はこの場合ほとんどがその他家族や親族、友人にはご対面させません・・・というか出来ません。
火葬場でも柩(棺箱)に手を当てるぐらいに留めます。
最後のお別れが出来ないのは残酷極まれないことですが、警察立会の確認時に代表者が唯一出来るだけと認識してください。
そして故人が生前楽しんできた事を想像しながら葬儀に出席し、お見送りする事をお願いしたいと思います。