尿の色はその日によって、大きく分けると薄い色の尿と、色濃いの尿の2種類を見る場合があります。
まれに皆さんも、ビタミン剤を飲んだ時は、黄色い尿が出たという経験もあるのではないでしょうか。
薄い色はどちらかと言うと健康かな?色濃い尿は、疲れが溜まっているのかなどと心配してしまいます。
しかし、単純に薄い色だから健康だと判断するのは大きな勘違い。
じつは、この尿の色だけで病気がわかる場合があるのです。
色濃い尿・薄い色の尿、あなたは勘違いしている
皆さんは、尿色が薄い色の場合は「健康である」、
色濃い尿の場合は「疲れ気味か、若しくは病気?」と勘違いしていませんか。
泌尿器科の先生によると、
口から入った水は、胃 → 腸 → 血液に入っていきます。
その血液は全身に流れ、腎臓に入り濾過され、
不要な水分や老廃物が尿として排泄される仕組みとなっています。
つまり、尿の元は血液から作られているわけで、
尿は健康情報の宝庫としてたくさんつまっている貴重なものなのです。
尿の色濃いを見分けると、健康状態がわかる
尿の色濃いの基準は、根本的に水分量に関係してきます。
水分を多く摂取した時などは薄い色の尿になります。
また、運動し汗をかいた時など、
水分を補給しなかった場合など、色濃い尿になります。
このため体の疲れに直接関係しているわけではないのです。
もちろん、風邪を引いた時に出る黄色い尿は薬に含まれる
ビタミンの色素が出ているだけなので、特に心配はいりません。
しかし尿の色を見るだけで、
重大な病気にかかっていることがわかる場合があります。
4本のうち、真ん中2本は健康な状態です。
左端の薄い色は、糖尿病の可能性があるといわれます。
じつは自分自身が糖尿病だと気付いていないことが多く、
糖尿病は血液の中の糖が多くなり、血糖が高いという状態になります。
その糖の濃度を薄めるために体全体から水分を集める働きを起し、
喉が乾く症状が出ます。
そのため知らずのうちに水分を多く摂っている事があり、
その結果透明な色の尿になってしまうのです。
気が付くと、毎日透明な尿が出ている・・・といった方は、
糖尿病になっている可能性もあります。
一方で、右端の茶褐色の色濃い尿が出た場合は
肝臓に異常があり、体には黄疸が見えてきます。
黄疸が発症する理由は、
「ビリルビン」という物質が体の中で増え始め、
これは尿にも出てきます。
このため尿の色も茶褐色になるといわれています。
血尿が出たら病気!即病院へ
血液が混じった色の尿の場合は「血尿」と言われ、
原因の多くは「尿管結石」など痛みがある病気になっている可能性があります。
また、痛みのない病気でも「血尿」になる時もあります。
その場合は「ガン」の可能性がでてきます。
腎臓がん、尿管がん、膀胱がんなど
その腫瘍そのものから血液が出ているので、
痛みのない血尿ということになるわけです。
痛みが無く、気が付いたら血尿が出ていたという場合は、
迷わず直ぐ泌尿器科の病院へ行きましょう。
このように尿の色濃いを見るだけでおおよその判断が出来ます。
特に透明や薄い色の尿だから健康だと勘違いしてはいけません。
異常が見られたら直ぐ泌尿器科の病院へ行くことをおススメします。