毛根には髪の毛を作る細胞が集まっており、抜け毛として細く短い毛は悪い抜け毛として、その機能が落ちヘアサイクルが短くなっていると言われています。
それは髪の毛の成長期が数カ月~1年に短縮され、言わば早死にした髪の毛です。大根に例えると良い抜け毛は十分に育った大根と同じで土から抜けにくく、育ち始めの大根は悪い抜け毛と同じで簡単に抜けてしまいます。
抜け毛もシャンプーを1回すると1度に58本抜ける人から224本抜ける人までいます。この抜け毛を改善する方法はあるのでしょうか。
抜け毛を減らす早道は新しいシャンプーの仕方!?
抜け毛の原因は毛穴の中に白い物が詰まっている余分な皮脂です。頭皮の余分な皮脂は、毛穴の周辺に炎症を起しやすくなり抜け毛の原因になってしまいます。
綺麗に皮脂が無くなると抜け毛改善に期待出来るのですが、その抜け毛を減らす方法は「新しいシャンプーの仕方」です。
頭皮ケアの達人と呼ばれている天皇陛下や皇太子さまの元理髪師からすると、やはり多くの人が正しいシャンプーの仕方を知らないといいます。独自の頭皮ケアを考案したその正しいシャンプーの仕方とは・・・
シャンプー前の予洗いで汚れの7割は落ちる!?
一般にシャンプーの仕方にも個人差があり、シャンプーの様子をチェックしてみると驚きの光景が。それは、シャンプーする前の「予洗い」と呼ばれるもので、髪を濡らし始めてからシャンプーを付けるまでの時間。
ほとんどの方は、お湯をかけ始めてから数十秒後には終わってしまっているのです。シャンプー1回で抜け毛が58本もあるという53歳男性Aさんは、この予洗いは約10秒で終了。
実はこれ、一番短くてダメな例なのです。
予洗いとは「シャンプーをつける前のお湯洗いの事」で、この予洗いで「髪の汚れの7割」は落とせるのです。
シャンプー前の予洗いの正しい方法として、39℃前後のお湯で約3分間、シャワーヘッドを頭皮から5㎝程に近づけ、シャワーの水圧で汚れを落とします。
この時お湯が熱すぎると必要な皮脂まで落としてしまうので要注意です。3分間の予洗いはとても長く感じますが、髪の毛の汚れが7割も落とせるなら効果大ですね。
シャンプー液の付け方で間違えている人も多く、シャンプーは髪を洗うというよりも頭皮を洗うわけなのです。ほとんどの方はシャンプー液を付ける時、特に女性の長い髪の人は表面だけに付けて、実は毛の中まで入っていないのです。
正しいシャンプー液の付け方としては、シャンプー液を両手で取ったら、髪の生え際から頭頂部にかけ指を滑らせるように馴染ませます。
具体的には髪の毛を両手で持って空気を含ませるようにすると徐々にきめ細かい泡立ちになり、こうすることで毛穴の余分な皮脂を落としやすくなるのです。
イメージとしては、果物の桃を触れるかのような強さで、指の腹を頭皮に密着させ揉み込み、毛穴の頭皮を押し出すのがポイントになってきます。
これを実行して毛穴の拡大鏡で見ると、毛穴回りがスッキリし、今まで指で頭皮が動かなかったものが動くよう様になったとビックリしている人もいます。
シャンプーのすすぎ時間は洗った時間の2倍必要!?
53歳男性Aさんのシャンプーのすすぎは約12秒というビックリする程短い時間で終わってしまいました。すすぎが不十分だと毛穴に皮脂が残ってしまいフケが出たり抜け毛の原因にも繋がってしまいます。
実はシャンプーのすすぎ時間は「泡を感じなくなってから1分以上」で、洗った時間の2倍ぐらいの時間をかけて丁寧にすすぐととても気持ち良いのです。
シャンプー後の正しい乾かし方は素早くドライヤーを使用
よくドライヤーをかけると乾燥してフケが出ると自然乾燥する人がいますが、これは大間違い。シャンプー後の自然乾燥は髪の毛や頭皮に水分が残ったまま置かれる状態になります。
頭皮には雑菌が多くむしろそれが繁殖しやすい環境となり、頭皮の炎症やかゆみの元になってしまいます。よってなるべくドライヤーで早く乾かしてあげることが重要になってきます。
ドライヤーの注意すべきポイントとは
よく強風モードでドライヤーを近づけて髪の毛を乾燥させている人が多いのですが、これは危険な距離といえます。ドライヤーの熱風は平均100℃~110℃と言われ、ペットボトルに当てるとわずか15秒で変形してしまうほど熱いのです。
これを直接髪の毛に当てて乾燥させると、髪も頭皮もダメージが大きくなってしまいます。
そこで、ドライヤーをかける場合は、頭皮から20㎝以上(60~70℃の適正温度)離し、常にドライヤーを動かしながら使用することで、髪や頭皮のダメージを抑えてあげましょう。
その後、冷風に切り替えるなどして温度を意識して変えてあげることがとても重要です。
ポイントとしては、髪の毛が8割程度乾燥したら仕上げに冷風に切り替える事で、髪の毛の手触りやツヤが良くなり白髪や抜け毛の予防・改善に繋がるのです。
勿論ドライヤーの機器自体も熱風のままスイッチを切ってしまうと長持ちはしません。冷風で冷ますことによりドライヤーの故障も抑えられるのです。
正しいシャンプーの仕方とドライヤーで、抜け毛が気になるこの時期を乗り越えたいものですね。皆さんも是非参考にしてみて下さい。少しでもお役に立てれば幸いです。