皆さんは日常使っている日本語がこれで正しいものと思い込み、周囲の人から指摘され恥ずかしい思いをしたことはありませんか?
アンケートをしてみると意外にもこんな日本語が東大生でも間違った使い方をしていることに驚愕してしまいました。
今回は若者にも多く、そして日常的に使われている日本語の中でも、耳を疑いたくなるような間違った使い方をしている日本語をまとめてみました。
辛党とはどんな人?
一見簡単に答えられると思いますがこの日本語、実は東大生でも正解率22%という驚愕な事実が発覚しました。
もちろん皆様も辛党とは「辛いものを好む人」や「甘党の逆」と解釈していると思いますが、実はこれ間違った言葉なのです。
ちなみに東大生20人を含む100人にアンケート調査した結果、うち78人が間違った使い方をしていたのです。
芸能人でも「辛党とはどんな人を指すのか?」という質問に若者以外に答えられた人は10人中1人でした。
実は、辛党とは「辛いものが好きな人」ではなく「酒が好きな人」のことなのです。
語源をたどっていくと、昔日本では酒のつまみに塩や味噌を舐めるのが定番だったのです。
塩辛いものと一緒に酒を飲むので酒好きを辛党と呼ぶようになった。
さらに甘党と言う言葉も、甘いものが好きなんですが、本当の意味は酒よりも甘いものが好きな人をさすのです
何故お酒が基準になるの?と疑問に思うかもしれませんが、昔の日本には嗜好品というものが無く、代表作と言うとお酒ぐらいしか有りませんでした。
お酒と比べて甘いものが好き辛いものが好きと言う基準ができたようです。
日本語も昔からの歴史にさかのぼり使われてきたものばかりなので、現代の若者には分かりずらく間違った使い方をしてしまいそうです。
この機会ですので、正しく覚えていきましょう。
「さわり」という日本語、東大生でも間違った使い方をしている!?
物語の「さわり」という日本語、それはどの部分をいうでしょうか。
東大生20人を含む100人中93人が間違った使い方をしていました。
例えば昔話「桃太郎」のさわりは『昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。』・・・と思いますよね。
実はこれ間違いなのです。
物語の「さわり」と聞くと、軽く触れるというイメージから、物語の最初の部分と思ってしまいがちですが違うのです。
桃太郎でいう「さわり」とは、
「桃太郎は刀を抜いてばったばったと鬼たちを切り倒していきます。犬、猿、キジもかかっていきました」という部分です。
実は「さわり」とは物語の最初の部分ではなく、物語の1番の聞かせどころのことです。
歌で例えると「サビ」の部分で、さわりは江戸時代にできた日本語で、
「心にさわる」「感動するところ」
をさわりというようになったのです。
本を好んで読んでいる若者には分かる日本語ですが、間違った使い方をしているとちょっと恥ずかしいですね。
若者の殆どが間違った使い方をしている「敷居が高い」という日本語
「このお店、敷居が高いよね〜」と女性同士の会話によく出てくる日本語ですが「高級すぎていけない」「入れない」という意味で使う人が多いですよね。
「敷居が高い」という言葉は実は本来の意味ではないのです。
実は東大生20人を含む100人中95人も知らずに間違った使い方をしていました。
この言葉の意味は「ただ行きづらい」ということではなく
「不義理なことをしてしまって行きづらい」ということです。
「敷居が高い」とは江戸時代に作られた慣用句で、例えば
借金や喧嘩などしてしまい行きにくい状況があって行けないなどに使われます。
また妻の誕生日を忘れ、午前様に帰ってきた夫がこのような場面での使い方に
「今日は家の敷居が高いなぁ〜」と、
後ろめたいので行きづらいという使い方のが本来の「敷居が高い」である。
しかしこの日本語は多くの若者たちが間違った使い方をしていたため、2018年に発売された広辞苑第7版から「高級だったり格が高かったり思えて、その家や店に入りにくい」が追加されました。
このように、みんなが正しいと思い込むようになると本来の意味が異なっていても、
正しいものとして辞典にも載るようになるのです。
これまで日本語の使い方は正しいものと勘違いして若者達に使われていますが、
間違った日本語の使い方をしない様、
改めて正しい知識を身に付けていく必要がありそうですね。