神社仏閣

お坊さんの過酷な修行、まねのできない生活その真実とは?

投稿日:2018年2月15日 更新日:

お坊さんの修行は得度から過酷な生活が始まります。

過酷な生活は修行期間だけではなく日々行われ、お坊さんの戒律を厳守していく毎日の生活にも過酷さが見え隠れしてきます。

修行で一番過酷と言われている天台宗千日回峰行、日蓮宗の百日大荒行は「世界の三大荒行」に数えられます。

宗派によりその過酷さ修行の内容も様々でお坊さんによっては全く過酷な修行を経験してこないお寺もあります。

そんなお坊さんの生活を一般人からみた観点で修業に纏わる風習、過酷な修行内容に今回はフォーカスしてみたいと思います。

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 お坊さんの修行で過酷な生活の中、お酒は飲む?

お坊さんの修行で過酷な生活を送って来たといっても、今のお坊さんの生活が過酷かと言えば、一般の人とガラッと変わっているわけではありません。

一般人が毎晩晩酌しているように、お坊さんもお酒は飲みます。

ただ飲んでいいか悪いかは宗派にもよりますが、基本的には駄目です。

仏教にも戒律(修行者が守るべき決まり事)があり一番やってはいけない事で不飲酒戒(ふおんじゅかい)があります。

これはお酒が駄目ではなくお酒を飲むことで他の戒律を破りやすいので避けましょう~「お酒を飲んでも飲まれるな!」ということです。

お坊さんも檀家の年配者とのコミュニケーションをはかるために必要な道具として生活の一部として取り入れているだけです。

まれに葬儀会場でお酒を出さないとお経を読まないお坊さんもみかけますがね・・・(笑)

お坊さん生活で、過酷な修行中お肉を食べる機会はあるの?

お坊さんの生活の中では一般家庭同様食べられます。

過酷な修行中は精進料理がメインです。

しかし実はお釈迦様もお肉は食べていたという記録があるのです。

率先して食べていたわけではないですが、基本的には頂いたものは何でも食べるということで、近年では肉や魚など普通に食べます。

また、最も坐禅が過酷修行の曹洞宗のお坊さんは、他の宗派のお坊さんからとても羨ましく思われています。

それはお坊さんが個々に精進料理が作れること。

これは曹洞宗本来の作る事も食べる事も修行の一環であったという理由からです。

お坊さんの髪型、宗派によって違いはあるの?

お坊さんの髪型は坊主頭が定番みたいですが、浄土真宗の僧侶(お坊さん)だけは髪を伸ばしています。

浄土真宗は得度(とくど)(僧侶になる時の入門儀式)の時だけは他の宗派のお坊さんと同じように坊主頭にしますが、その後は自由なのです。

これは一般の人達と同じような生活をするという浄土真宗の独特の象徴でもあります。

一般のお坊さんの頭は常に綺麗で短いです。

剃り入れは自分でやるのですが、剃る日にちは四九日(しくにち)といい4と9の付く日の朝に剃っています。

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お坊さんは過酷な修行って、どの宗派でも本当にやるの?

お坊さんの厳しい修行も宗派によりけりで、全てが過酷かと言えばそうではありません。

浄土真宗は・・・厳しくない宗派で、仮に修行しても悟れない人も多く、それでも阿弥陀仏という仏様は見捨てず極楽浄土に迎えとるという考え方があります。

浄土宗と浄土真宗は・・・同じ考え方で、厳しい修行に耐えられない人達をどうやったら救えるか?法然上人が学ばれた中で仏様に頼りながら極楽浄土に往生させてもらい、厳しい修行はしないというこだわりがあるようです。

曹洞宗の厳しさは・・・常に自己を律しないといけない厳しさがあり、その前提にあるのが坐禅です。長い棒で叩かれる警策(きょうさく)は坐禅の時眠気を覚ますために肩を打つ道具で、叩かれた人の周りもそれによってパッと起きるのが特徴です。

真言宗は・・・特に厳しい修行の代名詞とも呼ばれ、炎の前で約一時間真言をとなえ煩悩を焼き尽くす有名な護摩経(ごまぎょう)が有名です。また炎の高さ3メートル、体感温度は100℃に達する修行もあり、特に過酷な八千枚護摩経では1回4時間の護摩を数日間かけて計21回行うといわれています。また変わった荒行があり、積み上げたヒノキの葉に火を放ち、窯の湯を沸かし80℃もあるお湯を体に浴びたり、「釜入りの行」と言われ火にかけられた窯の中に入りお経を唱え、煩悩を焼き尽くし不動明王の化身となる過酷な荒行も行っています。その他、松明行・火渡り行などが行われています。

日蓮宗も・・・厳しい修行がありその中でも大荒行。百日大荒行といい「読経18時間」その間に「極寒の中水浴び7回」「5分以内でおかゆ味噌汁の食事」「睡眠2時間」を100日連続で行ういます。そのせいでガラガラ声に嗄れてしまうのが可哀想なくらいの特徴です。ただこの修行も様々な修行を選択でき、全員が大荒行をするわけではありません。

天台宗の・・・千日回峰行があり、日蓮宗の百日大荒行と並び「世界の三大荒行」に数えられています。天台宗の命がけの7年間行う千日回峰行は、戦後から達成者14人しかおらず、達成者は生き仏の称号を貰えると言われています。飲まず・食わず・眠らず・横にならずでお経をとなえ9日間行う堂入りは真似出来ないです。

お坊さん,修行,過酷

過酷な修行を経験しなくてそれで幸せか?

このように宗派によってはお坊さんの過酷な修行もさまざまで、全員が厳しく過酷な修行ばかりでないことに皆さんもホットしてると思います。

宗派の教えで、修行で悟れない人が居ても阿弥陀様のように仏様は見捨てず極楽浄土に迎えとるという考え方もあります。

いかなる場合でも自分の足元を見つめ直し、楽しい幸せな人生を送っていけたらと日々精進しています。何かにお役に立てたら幸いです。

-神社仏閣

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