お坊さんの正式な呼び方、あなたは知っていますか。お寺で働いているお坊さんも1人から10人とお寺の規模によってお坊さんの人数も変わってきます。そしてまたそのお坊さんの呼び方や言い方も違ってきます。
外国人がよく悩む問題に、お寺にいるお坊さんの呼び方が違う言い方されるとわからないといっています。お坊さん・和尚さん・住職・僧侶などと色々な言い方をしているが、その意味や違いは何かと聞かれると正直答えられないものです。葬儀社に質問しても漠然とした答え方をされ、お坊さんの意味や正式な呼び方を理解している社員はとても少ないようです。今回はそんなお寺にいるお坊さんの正式な呼び方や言い方、その意味などをまとめてみました。
お坊さんの呼び方はそれぞれの立場で言い方を変える
確かに日本ではお寺にいる袈裟を着ている人の呼び方を、お坊さん・和尚さん・住職・僧侶と様々な言い方をしています。一般的にお坊さんは1寺に1人しかいないお寺が多いようですが、大きなお寺になると出家して仏門に入った7人くらいのお坊さんが働いており、一体どう呼んでいいものかと悩んでしまいます。
しかし、格好は同じでもそれぞれに立場があり、その立場によった言い方で呼び分けた方が良いようです。その中でもお坊さんの呼び方が違います。
「僧侶」とは・・・出家して仏門に入っていれば全ての人が僧侶という呼び方をします。元々僧侶とは、仏道修行をする集団を指す古代インドの言葉「ソウギャ」が語源となっています。つまり僧侶とは出家して仏門に入った全ての人を指す言葉なのです。
「和尚」とは・・・最低2年以上の勉強や修行を経て一人前になった僧侶の事を和尚という呼び方になります。因みに、仏門に入りたての新人僧侶の事を浄土宗では【法子(ほっし)】という言い方をします。
「住職」とは・・・僧侶の中でもそのお寺を代表する人を住職という呼び方をします。小さいお寺でも大きなお寺でも基本的にお寺には1人しかおりません。また、正式な呼び方ではありませんが、住職のご子息が一緒にそのお寺に居る場合に限り「副住職」という言い方をしている地域もあります。
「お坊さん」とは・・・昔お寺にある僧侶たちが暮らす建物のことを「坊」と呼んでいました。一般の方が泊まったりする「宿坊」のことであり、かつてはこの場で僧侶たちが勉強したり就寝したりする生活の拠点となっていました。その坊で僧侶の生活を寮長のように管理や指導する人のことを「坊の主」で「坊主(ぼうず)」という呼び方になったといわれています。つまり、坊主とはお坊さんの意味であり、坊を管理していた人のことです。
近年では、坊を持つお寺はほとんどありませんので、本来の意味からすると「坊の主・お坊さん」はほとんどいません。しかしながら、一般人が親しみを込めて僧侶を呼ぶときに「お坊さん」という言い方が広まってきています。まとめて簡単に説明すると以下のようになります。
- 僧侶は、出家して仏門に入った全ての人
- 和尚は、修行を積んで一人前になった人
- 住職は、お寺を代表するだだ一人の人
- お坊さん・坊主は、元々僧侶が生活する坊を管理する人
正式にお寺で働く人を何という呼び方をすればいい!?
意味や呼び方は理解できたが、最終的に一般の方はお寺に行った時なんという呼び方をしたほうが良いのでしょうか。
宗派や地域によって異なりますが、一番間違いない言い方は、浄土真宗を除き「和尚さん」という呼び方が良いと思います。
自分の檀家寺で初めから住職しかいない事を分かっているのであれば「住職」という呼び方をして下さい。
お坊さんという言い方は間違いではないのですが、和尚さんと言った方が敬意のある呼び方だと思います。
皆さんはこれからの季節の行事「お盆・彼岸」や葬儀・法事・月命日でお寺に行って僧侶に声を掛けるときは「和尚さん」という言い方をした方が良いようです。
これなら外国人に質問されても説明できますよ。少しでもお役に立てれば幸いです。