いじめで学校行きたくないという子どもが年々増加しています。近年ではスマホによるSNSのいじめ。
学校や先生、教育委員会までは問題にならないだろうと安易な考え方をもっている子供も多い。
そんな中、いじめで学校に行きたくない子供のために、
または学校内でいじめの最中など、教育委員会が匿名でいじめを通報できるアプリの導入が始まりました。
他の地域からも注目されるようになってきており話題を呼んでいます。
しかしあくまでもいじめがあってからの事。時間がかかる問題ですがその仕組みなどにフォーカスしてみました。
いじめで学校行きたくない。学校内はいま・・・
いじめにより学校に行きたくないという子供はどれだけいるのでしょう。またそのいじめ件数はどれだけ発生しているのでしょう。
文部科学省によると、平成28年度のいじめの認知件数は32万3808件と過去最多で、2年連続で大幅に増加しています。(児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査による)
- 平成25年度185,803件
- 平成26年度188,072件
- 平成27年度225,132件。
- 平成28年度323,808件
いじめはあらゆる手段で行われており、中でも今一番多いのはスマホでのSNSを使ってのいじめです。
学校の子ども同士で、
恋愛感情が全くないのに嘘の告白をして楽しむウソ告いじめ。
実際に引っかかった文章をタイムラインに載せるという悪質な行為である。
このウソ告いじめは中学生の間で結構広がっており、相手をバカにするゲーム感覚として急速に蔓延したということです。
しかし、単なるこのウソ告いじめは、告白された人だけが対象ではなく、さらにエスカレートしていきます。
いじめはエスカレート、学校のその空間では何が
いじめが原因で学校行きたくないのは、どうしても学校生活の空間で起きる事。
スマホを使った子どもの中で、ウソ告いじめは告白された人だけに留まらず、
ウソ告を断った子供側もいじめの対象となる。
ウソ告を断わると「ノリが悪い!カッコつけやがって!」とも言われる。
当然のごとくその子供もいじめの対象になってしまう。とても厄介だ。
そんな学校でのいじめに対して、今ある取り組みが行われているという。
子供のSNSいじめを、SNSで解決の道を
それは、いじめに対してスマホを使ったアプリなど使った新しい取り組みが一部地域で既に始まっているという。
例えば千葉県柏市教育委員会ではスマホで匿名でいじめを通報できるアプリの導入が始まり、他の地域からも注目されるようになってきている。
これは、いじめにあった子どもが、アプリを立ち上げ、その中の通報のボタンを押すことにより市の教育委員会から質問が来ます。
それに子どもは答えるだけで学校名と学年だけがわかる優れもの。
しかし子どもからすれば学校内での通報は少々勇気のいることではないだろいうか。
もし名前がばれたらというリスクは必ずしもついてくる。
この他にも助けるを求めるのアイコンをタッチすると、相談窓口や関係機関の連絡先一覧が表示。
その場からすぐに連絡が出来るようになっているらしい。
その上、このアプリは世界各国約6000校で既に利用され、アメリカのある学校では70%もいじめが減ったという事例もあるという。
日本でもこのアプリを全国31校で導入しており、今後の学校いじめの早期解決に役立つと期待されています。
また、他の地域からも注目されてきているというが、子ども、保護者、学校の先生側もいじめのタイミングが難しいであろう。
しかしあくまでもいじめがあってからの事。今後どれだけの効果が期待できるのかが課題のようであると思います。