お葬式マナーの始めは受付から始まると言っても過言ではない葬儀会館。
今や主流になってきた葬儀会館でのお葬式の形。
昔は自宅葬で、受付から焼香、お食事処、帳場(香典を集計する会計係)など全てを施行していました。
近年では自宅の大小に関わらず、手を煩わせない配慮から葬儀会館を利用することが多くなってきたわけです。
しかしここで葬儀の意味が解っていないと、とんだハプニングがおきます。
お葬式の受付、最近の香典授受の現状
お葬式の受付で、香典を片手で出す会葬者が多くなってきた事。
そしてまたその香典を葬祭スタッフが片手で受取るといったマナー違反。
私なら香典返しはレッドカードを持って行って帰ってもらいます。
これを読んだ方はなんじゃこれ?
と思うかも知れませんが大変な間違いです。
葬儀会館の受付係は今や葬儀会館のスタッフがご遺族に変わって業務を任されています。
弔問客もそれは認識していると思いますが、香典の授受は両者共いかにも「お仕事」のイメージで行っているのではないでしょうか。
言い換えるならコンビニで買い物をしレジ清算業務と同じ感覚。お客は商品を買うのにお金をレジ担当者に渡します。
その場合必ず片手で渡します。しかしおつりが有る場合やレシートを渡す場合など、ほとんどが片手です。
それでいいのでしょうか。おかしいですよね。
お葬式の受付は遺族の代わり。香典の意味とは
本来、お葬式の香典は「故人の霊前に供える金品のことで、お香や花の代わりとしたもの」であります。
自宅葬であれば弔問客が直接喪主や遺族に手渡していたわけです。
その大切な香典を片手で差し出す。
弔う心が全く入っていません。
自宅葬であれば門前払いになるのではないでしょうか。
片手でバックから香典を取り出し、片手で差し出すこの行為。
レッドカードを渡されても文句言えませんよね。
お葬式の受付では香典はキチンとマナーを守って
この場合は、片手で香典を取り出したならば、バックを脇の下で抱えた後、一礼をし両手で香典を受付に差し出すのが最も良いのです。
その後受取った受付係は、両手で香典袋を預かり、引換券や香典返しを渡す・・・といった葬儀マナーの流れになります。
葬儀スタッフ側(受付係)も会葬者が多い場合などスピーディーになり香典授受が疎かになりがちです。
しかし受付係は喪主や遺族に成り代わり、お金(葬儀代金)を頂いて仕事をしているのだと意識し、お葬式のマナー違反にならぬよう対応してもらいたいです。
一般会葬者は会場に着いたら暇です。いろんな人から見られています。特に葬儀会館の受付は注目されやすいです。
弔問客が来るたび挨拶しているのですからね。
そういった意味では、受付は葬儀社の顔という意識で務めて頂きたいと思います。