会葬者が多い大規模な葬儀には生花祭壇が多く使用される。
花の種類は菊の花をベースに、故人の好きだった花や色とりどりの洋花が取り入れられます。
会葬者の中にはよく連日のように葬儀に出席する方も多く、以前こんな使いまわし騒動があった。
それは「この祭壇の生花昨日のと同じじゃないか?」と一般の中年男性から言われたこと。
一般の方には聞きなれない言葉だが、葬儀社としては大クレームの始まりとなる言葉になる。
それは「使っている花が同じ」という単純なこと。
祭壇の生花は本当に新しい花?もしかして・・・使いまわし?
本来白木の祭壇は、レンタル形式ですので使いまわしが許されている(通例)。
しかし、生花祭壇だけは菊の花や洋花に至るまで全て新しい花・・・と言うのが一般的ですよね。
それが葬儀が連日続くと、生花もデザインも同じという祭壇が使用されることがあった。
「花の使いまわし」である。
本来であれば葬儀が1件終了したらその祭壇に使われていた生花は一旦撤収し、新しい生花に組み替えるのが常識である。
ところが使用済みの生花を一部抜いて、デザインだけを少し変えて終了~同じ日の通夜にまた使っていたという事件。
金額が設定されている花祭壇だけに喪主はカンカンです。
いつも会葬者に見られている。生花でごまかせないお客の目
葬儀が立て続きに入っていると時間の関係上、手を抜きたがる花屋や葬儀業者が多いのが、反面会葬者も毎日香典を包んで焼香しにくる方も多い。
そこで祭壇を見れば「立派な生花祭壇だ!」と記憶しており、次のお通夜に行くとまた生花祭壇だと感じ取る。
自然に見る人が見ればその違いも分かってくるはず。それを知らないで生花を使いまわしして利益を上げようとする生花屋が多かった。
もちろん葬儀社の指示でそうしていた業者が大半を占めてはいたが・・・。
生花の価値が下がれば、葬儀祭壇の価値も下がるそのワケは
今の様にスマホで簡単に写真を撮る人もいなかったが、一昔前までは記憶だけが唯一の証拠で、会葬者の指摘で葬儀社や花屋の両社が罪を認めたという噂が出ていました。
今はそんな悪徳業者は少なくなりましたが、菊の花も何日も使っていると花びらがポロポロと落ちてくるそうです。
その上、葉っぱの部分も元気が無いようにダラ~ンと萎れているかのように下を向きます。
また茎の部分も水分で腐ってきて匂いがきつくなります。
私も昔、篭花で生花業者が匂いがキツイのを持ってきたのでよく見ると、何回か使っている花ということが分かる程、差してある元の部分が焦げ茶色に腐っていたことを覚えています。
指摘はしませんでしたがこういう情けない業者もいるんだなーと思いましたよ。
花屋さんも生きた花で商売をしている関係上、花を大事にすることはよく分かるのですが、生きている物は使いまわしされる程嫌なものはありません。
きちんとお客さんから金額の決まったものを頂くわけで、生花の売り上げで欲が出たらおしまいです。使いまわしする生花業者は将来性に乏しく、また葬儀社から契約を解除されたら廃業してしまいます。そうならない為にも決まった金額の中から決まった利益を出し続ける努力が必要だと思います。