近年では赤字経営になっている病院も増え、さらに病理医も年々減少し将来はガンを見つけることが出来なくなるとまで噂されています。
そんな中、世界で初めて人間の頭部移植に成功したり医療技術は益々進化してきています。さらにAI人工知能を応用した最新医療も気が付けばここまで来たかと感心させられます。
今回はそんな身近なもので近い将来当たり前になるであろうAIによる最新医療の数々をまとめてみましたので紹介したいと思います。
AIによる最新医療もここまで来た!余命予測や診断ができる時代に
米・カルフォルニアのスタンフォード大学での研究ではAI(人工知能)を活用すると90%以上の確率で余命が分かるといいます。これは20年間に渡り、最新のデータや家族の状況など約200万人の医療記録をAIに組み込ませると、余命3ヵ月なのか12カ月の患者を90%の精度で予測できるというもの。
人間は誰でも自分の寿命など知りたい人も多いはず。もし性格な診断によって死亡する日にちが分かれば、その日まで悔いなく大切に生きたいですよね。1人生活している人や、家族を持っている人など、皆に迷惑かけないでこの世を去っていきたいと思うはず。
AIによる画像診断で医者が要らなくなる仕事とは
そればかりか、AIによる医療や診断は現役の医者が診断するより、AI人工知能を使って画像診断した方が精度が高いとまで言われています。昨年2017年の米の医師会が出した記事によれば、乳がんが転移しているかをAIと医療の視点からそれぞれ画像診断する実験テストを行った。
それによるとAIは5~6秒で「転移している」と応えほとんどが正解。どれくらい正確なのかAUCを用いると、AI人工知能での診断では0.996人間の診断では0.810という。これによりAIによる画像診断が早くなり、医者の診断は要らなくなる時代が来るかもしれない。
近い将来は、病気の診断は正確と速さからAI人工知能に任せ、医者は患者さんとの悩みや意見を聞くセラピーの役割を担う時代になるかもしれない。
AIにより胸のレントゲンも骨を消して診断できる
健康診断で胸のレントゲンを撮影する際に、どうしても骨で隠れた部分が半分もあり、医療の中でも診断一番難しい部分だといいます。
日本人の死因第1位は肺がんです。実は、肋骨などの裏に出来たがんは見落とされる可能性が高いとまで言われています。
最近の最新医療では、その邪魔な肋骨を消せるシステムが開発されています。
実際この写真の患者さんは肺がんだったのですが、このシステムにより早期発見で助かったらしいのです。もしこれが発見が遅れ大きくなった時は進行がんとして助からなかったかも知れません。
針のいない注射器まで開発された
これは主にインフルエンザワクチンや、糖尿病のインスリンの人に適用されるのですが、毎日注射を打たないといけない患者さんの負担を軽減するために、針のない注射器が開発されました。
圧力で皮膚に浸透させて打つ注射器なので患者さんの負担の軽減や、注射針のように感染症の医療事故防止にもつながります。またこれは海外では既に使用されており、針が付いていないので痛くないのです。
注射針を刺す時に起きる痛みは、皮膚の痛みセンサーの間隔が0.7mmあり、通常の注射器の針は0.8mmなので痛みセンサーにぶつかり、針を刺すと必ず痛くなるという原理な訳です。
しかし新しいタイプの注射器は0.004mmというジェット噴流で薬0.4ccを注入する為、痛みを感じることがない画期的な注射器といえます。針が付いていれば医療廃棄物として取り扱われるのですが、新型注射器は普通に廃棄可能で将来の注射器に代わるものとして期待されています。
米国では既に認可され実用化しており、日本国内でも間もなく申請実用化が待ち遠しいです。これにより赤ちゃんや小さいお子さんには注射は怖くなくなる時代がやってきますね。
AIによるセンサーを歯に付け何を食べたか管理や診断ができる
病気になったらお医者さんは必要です。しかし病気になる前に病気を予防することが重要な課題。そのために、よく聞く生活習慣病にならないよう「ウェアラブルデバイス」という歯に小型センサーを取り付けて全てモニタリングできるようになりました。
大きさな2mm×2mmで歯の裏側に付けてしまえば目立たず、24時間体制で人間が糖分・塩分・アルコール量などを測定出来るというものです。今まではざっくりとしたことしか分からなかったことも、歯に取り付けることによって摂取した食べ物を100%管理できるのです。
また、口にした食材の塩分糖分が瞬時に自分のスマホや医師の端末にデータが共有され、指導を受けながら病気の予防などにも繋がります。これにより、今までは採血しなければならなかった面倒さもなくなり、全て口の中で分かってしまい医療検査や診断が画期的に行えるようになってきますね。
AIは指先の脈波で疲労度を診断できる
今まで「疲労感」を調べるには、自分の感覚でしか分からなかったと思います。客観的な疲労度を指先で知ることが出来るようになりました。
これは自律機能検査器といい、両手の人差し指を入れ2分間測定するというもの。これにより、脈波を測定しその人の疲れている状況など自律神経のバランスや活動量を解析することで疲労度やストレスを証明できるのです。
元々、運動した後疲れたと感じるのは、体が疲れたと誤解している人も多いのですがそうではないのです。
体が疲れている人はほとんどおらず、運動をして疲れたと感じているのは、血圧を上げたり脈を上げたり呼吸を早くさせたり汗かいたりと、これを調整している司令塔である脳の自律神経が疲れている為です。
それを体が疲れたと感じさせ、それ以上運動をさせないようにしているわけです。
ですので自律神経の機能をこの器械で見る事により、その人の疲労度が客観的に診断出来るということです。
これを扱っている病院では、客観的に疲労度を測定することによって、過労死や過労事故防止に役立てられています。
人間は「つまらない!」と思って仕事をやっている人ほど疲労度が低く、逆に仕事にやりがいを持っている人、人生楽しいと思っている人ほどこの器械を使うと証明され、過労死する人も多いらしいのです。
ただ疲れたという精神面でメンタルとかうつ病など鑑別にも役に立つといいます。
スマホアプリで不安症を治療できる
鬱や不安症など何度も病院に通いカウンセリングを受けていました。しかし家に帰るとまたその不安が蘇ってしまい時間が掛かるものです。最近ではスマホアプリで一人でゲーム感覚で行うものが出てきました。このアプリで治療する仕掛けは、同じ人の顔が上下に「嫌な顔」「普通の顔」が出てきており、次の画面で「る」か「ろ」かを判別するもの。これが交互に画面に映し出されるのです。
不安症のある人は、ネガティブな情報にばかり敏感になり、例えば大勢の人が居る中で「暗い顔をしている人」にだけ気になり始めます。アプリを始め、最初は「嫌な顔」ばかり見ていたものを、ひらがなと同時に出てくる「普通の顔」を自然に見るように訓練させるものらしいのです。
不安な人は常に「嫌な顔」ばかり探しているのだが、そうじゃない方に見方を変える、癖が変わって来る。これにより、嫌な情報ばかり見る癖が治り不安症が知らずのうちに自然に解消できる効果があると言われています。
確かに、うつ状態になった時も、笑っている顔を見るより悲しんでいたり悩んでいたりする顔に直視することが多かった経験者も多く居ます。単純なことだけどこれだけで病気が軽減され、気分が楽になれるなら最高ですね。