水虫とはそもそも「白癬菌(はくせんきん)」という水虫菌が足の裏などに付着することで発症します。特に、高温多湿な梅雨の時期になると活発になりこの嫌な水虫菌が増殖し始めるのです。
水虫の症状としては、足の皮のめくれ・水ぶくれ・かかとのひび割れができるなど、かゆみを感じる人は水虫になっています。昔から水虫はうつると多くの人達に思われてきており、既に水虫になっている人は学生時代に運動部に所属しその時にうつされたという方も少なくありません。
この水虫もデリケートな問題だからこそ、水虫の感染を防止するための生活の仕方を間違って教わってきてしまっている人も多はずです。正しくは、水虫がうつる危険性を防止することができるのです。
そこで今回は「水虫はうつる」と思っている人や既に水虫をうつされてしまった方に、水虫対策で多くの人達が勘違いしている足の洗い方・靴のお手入れ方法など、水虫感染を防止するポイントなどを紹介します。
水虫防止に効果的な「足の洗い方」
実は足の洗い方一つでも水虫になってしまいます。そもそも水虫になる原因は、足の裏に付着した水虫菌が約24時間で角質層の中に侵入することでおきます。水虫菌の弱点は「水」なので、たとえ足に水虫菌が付着しても24時間以内に優しく手で足を洗い流せば水虫に感染することはありません。
ナイロンタオルで足をゴシゴシと洗いたくなる気持ちはよく分かりますが、ゴシゴシ洗う事で、足の裏の目に見えない傷が多数ついてしまいその傷から水虫菌が入ると12時間で侵入してしまいます。足を洗う時は石鹸で優しく洗ってあげるだけで水虫防止に効果的なのです。
水虫防止に効果的な「靴のお手入れ」
水虫菌は高温多湿な環境を好みます。梅雨の時期に靴を不潔にしておくと靴の中に多量の水虫菌が増殖してしまいます。スニーカーなど水で洗える靴は洗うのが水虫防止には最も効果的なのですが、革靴などはどのようにしたら良いのでしょうか。身近にある除菌スプレーを使いがちですが、一番良いのは靴乾燥機です。実は、水虫菌は熱に非常に弱く、42℃で死滅するといわれています。
靴乾燥機を使用すると、44℃まで上昇することが確認されており、この状態で20分ぐらいキープ出来れば靴の繊維の中にいる水虫菌も死滅させることが出来ます。靴乾燥機がないという方には、髪を乾かすドライヤーで代用出来ますが、20分間当て続けるのは大変です。
そこでおススメのなのが「レモングラスのアロマオイル」です。アロマオイルにはシトラールという成分が入っており、この成分で水虫菌を死滅させる効果があるというのです。使用する方法は、1~2滴をティッシュに染み込ませ、靴の中に入れます。入れた後、靴の履口にアルミホイールで被せ密閉状態で1晩置くと24時間以内に水虫菌が死滅するといわれています。
除菌スプレーは、革靴の臭いが気になる場合に効果はありますが、水虫菌の場合はスプレーのかかった所は除菌されます。しかし靴の内側や繊維の中までは水虫菌が残り不完全な状態となってしまいます。
水虫防止に効果的な「家での過ごし方」
家の中は家族の生活の他に、来客や水道・ガス・電気の修理人が家の中に上がり込む場合があります。家族の中に例え水虫菌を持っている人がいなくても、水虫菌を持つ人が家の中まで上がり込んでしまうと水虫菌が家の床に付着してしまいます。
そして床に付着した水虫菌は増殖し始め、知らぬ間に家中の床が水虫菌だらけになってしまいます。皆さんはこんな時、靴下を履いて過ごしますか。それとも裸足で過ごしますか。
実は、家族が家で過ごす場合、裸足の方が水虫防止には効果的なのです。確かに裸足の方が足につく水虫菌は多いのですが、足裏が乾燥している限りでは水虫菌は侵入しません。
しかし、靴下を履いていると靴下の繊維から水虫菌が侵入し、更に靴下の中は蒸れ易いので、水虫菌は一気に増殖してしまいます。その上蒸れた状態だと水虫菌が活発になり、ケラチナーゼという角質層を溶かす酵素を出し、どんどん角質層の中に侵入していくのです。
そのようなことから、家の中では裸足で乾燥している状態が一番いいということなのです。靴下を重ねて履いているという人は水虫菌に要注意ですよ。
水虫防止に効果的な「脱衣場の掃除の仕方」
家の中で一番水虫菌が一番多くいるのは湿度の多い脱衣所なのですが、実は掃除の仕方によっても水虫が防止できるのです。
その掃除方法とは、掃除機をかけることです。
水虫菌は意外と下に張り付いていそうな感覚ですが、実は軽くて舞い上がりやすいのです。
フロアワイパーを使用することは、床を綺麗に出来ていいのですが水虫菌を取り除くことに関しては不完全となってしまいます。
吸い込むことが水虫菌には効果的なので、脱衣所の掃除は必ず掃除機をかけましょう。
これまで水虫になっていなかった人でも水虫菌が他人からうつる場合があります。
湿った足や共同で使用するスリッパ、裸足で歩く施設など水虫菌は目に見えません。
少なくとも自分の家の床には水虫菌を増殖させたくないですよね。
そんな時は、足の洗い方・靴のお手入れ・脱衣場の掃除など水虫菌の感染防止策を参考にして頂き、
水虫にならないよう気を付けたいものです。
少しでも参考になれば幸いです。