バーコードの数字を見るだけでどこの生産国だかが一発でわかってしまう驚きの事実。
しかしこれを知っている人は未だに全体の3割位しかいないのです。
海外旅行に出かけ外国産の飲料水など体に合わない人も多く見られます。
また国内では食品の安全性を考えて原産国を気にする人も多いはず。
そんな時役に立つこのバーコード。
今回はこのバーコードでいったい何がわかるのかまとめてみました。
バーコードの数字でどこの国の企業の商品かがわかる
バーコードの数字に注目してください。
ただの線といろんな数字だらけのバーコードですが、
バーコードにある商品の識別番号(正確にはJANコード)
左側のこの数字の左側2桁か3桁の数字でどこの国の企業の商品かがわかります。
日本の企業の商品には「49」または「45」と表示されています。
0~9 アメリカ合衆国・カナダ
20~29 EANリザーブ (+小売店用)
30~37 フランス38.0ブルガリア
40~44ドイツ 46.0~46.9ロシア 47.1台湾 48.9香港 49・45日本 50イギリス 52.0ギリシャ 52.9キプロス 54ベルギー・ルクセンブルク
56.0ポルトガル 56.9アイスランド 57デンマーク 59.0ポーランド 59.9ハンガリー
60.0~60.1南アフリカ 64フィンランド 69.0~69.1中国
70ノルウェー 72.9イスラエル 73スウェーデン 75.0メキシコ 75.9ベネズエラ 76スイス 77.0コロンビア 77.3ウルグアイ 77.5ペルー 77.9アルゼンチン 78.0チリ 78.9ブラジル
80~83 イタリア 84スペイン 85.0キューバ 86.9トルコ 87オランダ 88.0韓国 88.5タイ 88.8シンガポール 89.9インドネシア
90~91 オーストリア 93オーストラリア 94ニュージーランド 95.5マレーシア
このJANコードは、1978年にJIS規格になり、現在90%以上の商品に使われているといわれています。ただし、雑誌や書籍で使われているコード、またカラオケ等の選曲コードとは違います。
バーコード(JANコード)数字の意味は
49 02590 85267 9
普段何気なく見る13桁のJANコードの数字ですが、わかりやすく説明します。
- 初めの2桁は、国コードです(上記の通り)
- 次の02590は、商品メーカーコードになっています。どこのメーカーで作っているのかを区別するために使われています。
- 次の85267は、商品アイテムコードです。単純に商品名を表しています。
- 最後の9は、モジュラチェックキャラクタと呼ばれ、バーコードに読み取りチェックしてもらうための数字を表しています。
前の12桁の数字から、計算式で出た値を表示し読み取り時に正しく読み込めたかどうかをチェックするための数字です。計算方法は次の通りです。
490259085267
1.12桁の右端の桁から奇数桁の各数字を合計し、それに3倍とします。
(7+2+8+9+2+9)×3=111
2.12桁の右端の桁から偶数桁の各数字を合計します。
6+5+0+5+0+4=20
3.最後に、奇数桁と偶数桁を合計します。
111+20=131
4.131の1の位(ここでは1です)を、10から引く
10-1=9 この9が、チェックキャラクタとなります。
バーコードで現物と別な商品と間違えないように最終チェックするためです。
バーコードの数字で880は直輸入品だけ
バーコードの数字が880になっているのに多いのが、韓国の御酒類です。
JINRO・にっこりマッコリ・長寿ソウル月梅マッコリなど
JANコードは、商品の発売元や製造元がどこの企業なのか、
そしてその企業の何の商品なのかを識別するためのものです。
あくまでも原産国を表示しているわけではないので、バーコードだけじゃなく
販売元の住所は必ず確認していた方がよいです。
日本企業が、海外の工場に生産を委託している場合など(リパッケージ)は、
韓国産でも、日本の企業のJANコード49・45になっています。
バーコード数字でスーパー商品の本当の値段がわかる
バーコードの数字は、何も国と商品名だけではありません。
スーパーで売っているお惣菜商品のラベルを見ただけで本当の価格が分かってしまうのです。
バーコードの種類にもよりますが、じつはバーコードの右から2桁~4桁までが本来の価格となります。
ほとんどが、右から2桁目が価格の1の位、3桁目が10の位、4桁目が100の位を表していると言われています。
二重価格にダマされないためにも一度見てみる価値はありそうですね。
こんなことから、海外旅行に出かけ外国産の商品や、日本の商品を探す時は役に立つかもしれません。
また国内での食品安全性を考えば、バーコードの数字と原産国のラベルなどをみてチェックしてみてはいかがでしょうか。
少しでもお役に立てたら幸いです。