数人の子供たちが公園で遊んでいる中、たった一人ぼっちで仲間はずれのようにベンチに座っている友達が居たとします。
想像してみて下さい。あなたはその子に「元気ないの?」と声を掛けると、その子はいきなり学校での出来事を語り始めました。
『この子誰かに話しかけて欲しかったんだ~』と普通なら思いますが、その子はなぜ皆の輪に入っていけなかったのでしょう?
そんな一人ぼっちの子供が寂しくならない良い方法はないものでしょうか。
実は、たったこれを置くだけで、子供の一人ぼっちを解消できる方法があるのです。
学校の校庭に話しかけて欲しい時に座る専用ベンチを設置した
これは子供が寂しさを感じなくなったアメリカの小学校での実例。
一緒に遊びたいが恥ずかしくて中々皆に声を掛けられない時や、声を掛けるタイミングが遅れてしまった時など、
「Buddy Bench」と書かれた黄色のベンチに座ることで「誰かが気を遣って声を掛けてくれる」というもの。
淋しい思いをしている子供に『一緒に遊ぼうよ!』と誘う行動を「向社会行動」と呼ばれています。
幼い頃からこの「向社会行動」を増やしていけば、段々「向社会行動」のレパートリーが増え心が豊かになり、助け合う大人に成長していく事が考えられるのです。
(東京未来大学こども心理学部/須田誠教授)