皆さんは風邪の引き始めなどどんな対処法をされていますか?
ほとんどの方が風邪の初期症状で葛根湯を飲んで予防対策をしていると思います。
中には体がでかいからといって2倍もの葛根湯を飲んでいる人もいるようですが、
そんな葛根湯のあるあるを覆すデータが発覚しました。
実は、風邪の引き始めに葛根湯を飲んでも風邪には効かない(治らない)ということがわかりました。
これは京都大学の研究が関係しているのですが一体どういうことでしょうか。
そんな葛根湯を、風邪の引き始めに飲んでも効かない事実をまとめてみました。
風邪の引き始め、葛根湯は風邪に効かない
実際に葛根湯を飲んでいる方も多いのですが、これは「効かない」「治りません」って言われているのと同じなのです。
そもそも風邪の引き始めに総合漢方薬、つまり風邪薬を服用しても効果は変わらないのです。
京都大学の研究では「風邪を引き始めたと自覚した」18歳から65歳までの340人を対象に、
葛根湯を飲むグループと、総合漢方薬を飲むグループを無作為に分け、
それぞれ4日間服用させ風邪の症状を観察したところ、なんと風邪が悪化した人の割合に大きな差は出なかったのです。
- 葛根湯服用 168人中38人悪化(22.6%)
- 総合漢方薬服用172人中43人悪化(25.0%)
風邪の引き始めは葛根湯を飲むと良いよ~と言われて、多くの人が常識だと思っています。
しかし、葛根湯が風邪の引き始めに特別優れているわけではありません。
皆さんが風邪の引き始めなどによく飲む葛根湯や風邪薬は、あくまでも辛い症状を和らげるだけのもの。
風邪の引き始めに服用すると風邪の症状は和らぎ楽にはなりますが、治りを早くしたり悪化したときそれを抑制する効果は全くなく、風邪そのものを治療する効果はないのです。
葛根湯で風邪が治ったという理由は
しかし中には風邪の引き始めに葛根湯を飲んで「風邪が治った!」という方もおりますがどういうことなのでしょう。
それは、風邪の経過にはそれぞれ個人差があり、治ったような気がするのは葛根湯や風邪薬とは無関係に自然治癒している可能性が高いと思われます。
風邪についてはまだまだ解明されていないことも多く、もし風邪を治す薬を開発できればそれだけでノーベル賞ものということになります。
では風邪の引き始めにはどう対処したら良いのでしょうか?
やはり風邪は自分の免疫力で治すしかなく、昔から親や年配者が言っていたように水分や栄養を摂って部屋など暖かくし、体を安静にしておくことが重要となります。
夏がものすごく暑かった今年は異常気象続き。
この冬は葛根湯や風邪薬に頼らず、
風邪の引き始めの自覚症状を感じたら
事前に予防対策をしておきましょうね。