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神社・お寺のお参り、願いが叶うならどっち?意外と知らない参拝マナー

投稿日:2018年2月17日 更新日:

神社やお寺でのお参りは、正月の神社やお寺のお参りから始まり、受験での合格祈願に神社・お寺をよく利用する方も多いのではないでしょうか。

日本人独特の人生の節目に神社でのお参りや、景気回復にと神社やお寺にお参りに来る方も増えています。

しかし神社やお寺にお参りに行って願いが叶ったら、お礼にまたお参りに行くというマナーを完全に忘れている方がとても多いのです。

また旅先で有名な神社やお寺でお参りの仕方が分からずまごついたり、子供に正しいお参りの仕方を聞かれても困惑してしまう事ないでしょうか?

今回は、日本人には切っても切り離せないお寺や神社。知っておくべく常識ともいう神社やお寺の正しいお参りの仕方やマナーについてまとめてみました。

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お寺・神社のお参りの仕方やマナー、基本的は・・・

お寺は、仏像を祀っており、出家して仏道を修行するお坊さんがお寺に住んでいます。

神社は、姿形のない神様を祀っていて、特徴として神様にお仕えをして神事を行い参拝者とのご縁を取り持つ神主が常駐しています。

ではここからお寺・神社の順でそれぞれのお参りの仕方やマナーについて説明していきます。

お寺や神社で初めて入る時の、正しい作法

お寺の場合

山門があり一礼してからくぐります。山門とは、お寺には〇〇山という山号(お寺の名前の上に付ける称号)が付いており、有名な所では比叡山・高野山・高尾山・成田山。お坊さんにとって山は修行の場なので、平地にお寺があっても山号が付いており山の名前が付きます。正式な作法から山門は教えを学ぶ、入門するという意味から山門で一礼する事になります。山門にも種類があり、赤門(朱色に塗ってある)のお寺は格式が高い寺という意味です。

お寺への服装は、基本露出の多い服装はNGです。理由としてお寺はもともと修行の場であり、他の参拝客(真摯に自分の心を見つめようとしている人)に対し多大な悪影響をもたらすことはやってはいけません。もちろんお寺は静寂な所であるため音楽を聴いたりしての参拝もNG。静寂性を聞くというのがお寺の醍醐味だと思います。

神社・お寺のお参り、願いが叶うならどっち?意外と知らない参拝マナー

神社の場合

鳥居があり同じく一礼してからくぐります。鳥居は「神域」という聖なる領域とされており、人間の住む俗界を隔てる(内外に分けている)境界線です。よく稲荷神社の様に赤い鳥居が沢山奉納された所を見ます。これはそれぞれの鳥居を潜ることにより徐々に聖なる領域に近づくという意味があります。

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お寺や神社での参道の正しい歩き方、左右どちらがいい

仏教の場合

どこでもよいです。仏教の教えでは「中道」という考え方があり、極端に辛いことや快楽に走らず丁度良いバランスを保つという事でもあります。お釈迦さまも「人生の真ん中を歩きなさい」と言っていますので、出来れば参道の真ん中を歩きましょう。

神社の場合

神社・お寺のお参り、願いが叶うならどっち?意外と知らない参拝マナー

参道の端を歩きます。真ん中はNGです。これは神社境内には上座下座が厳密に決まっており、真ん中を「正中」と呼び神様の通り道になっています。日本の礼法では神様を見て右が上座(尊さ2位)、左が下座(尊さ3位)になるので本殿に向かって「左側をしずしずと歩かせて頂く」というのが正しい歩き方になります。

また本殿まで行く間に参道脇の玉砂利の所を歩く方もいらっしゃいます。この玉砂利清められた石ですのでその上を歩くことによって穢れを落として清められるという意味があります。ザクザクという踏む音からも清めの効果もあるのです。但し絶対ここを歩かなければいけない訳でありませんが、どちらも歩ける状態でしたら玉砂利の所を歩くことで更に効果があるようです。

鳥居の入口で一礼をしたら左側の人は左足を第一歩として入りましょう。因みに神社は左側通行が一般的ですが、その神社の参道の広さにもより例えば2人以上で参拝する場合には参道を左右で歩いても間違いではありません。同じ神社でも、場所によっては「外宮は左側通行」「内宮は右側通行」などと変わる神社もありますので、気を付けて見てみるのも良いでしょう。

神社・お寺のお参り、願いが叶うならどっち?意外と知らない参拝マナー

神社の鳥居が赤いのはなぜ?

神社の鳥居は赤いものが多いですが、これは何か意味があるのでしょうか?鳥居が赤いのは、生命力を表す信仰的な理由もありますが、鳥居の赤い成分には辰砂(しんしゃ)という水銀の化合物が含まれています。この鉱物資源を木に塗ることによって、木の腐食を防ぐ目的もあるらしいのです。

神社・お寺のお参り、願いが叶うならどっち?意外と知らない参拝マナー

神社には男女の違いがある!?

日本の神様には、男性と女性がいると言われてます。社殿の屋根に付いた角のようなものを「千木(ちぎ)」と言いますが、この部分の形で神様の性別がわかるそうです。先の部分が地面に対し垂直なら「男性の神様」、地面に対し平行なら「女性の神様」といわれています。

神社・お寺のお参り、願いが叶うならどっち?意外と知らない参拝マナー

伊勢神宮・出雲大社など稲荷・天満宮の名前の違い

稲 荷・・・商売の神様
八 幡・・・勝負の神様
天満宮・・・学問の神様
神 宮・・・皇室にゆかりの不快神様を祀っている
 宮 ・・・皇室に関係する人物や歴史上重要な人物を祀っていることが多い。
大 社・・・同じ神様を祀る神社は全国に有りますが出雲大社など「大社」は総本社のことをいう。

お寺の「常香炉」、神社の「手水舎」の正しい作法

お寺の場合

参道中央に「常香炉」と呼ばれ常に線香の煙が立っていますが、これは体を清めるためにあります。線香を上げるだけでも効果があるので、必要以上に煙を体につけなくとも大丈夫です。

神社の場合

参道脇や入口付近などに「手水舎(てみずや)」があります。神道では、水は身を清める霊力があるといわれ、手と口を清めてお参りするという作法になります。

因みに清める順番は、ひしゃく1杯の水で「左手→右手→口→左手→ひしゃくの柄」の順で行うのが正しいやり方です。特にひしゃくの柄を残った水で洗う事を忘れがちですが、次に使う人の事を考えて忘れないで洗うことをお勧めします。

また手水とは元々神聖で大切なものですので、流れ出る所から汲むことはNGです。謙虚な気持ちで溜まっている所から柄杓1杯で済ませるようにしましょう。

口を漱ぐ場合、潔癖症の方もいらっしゃいます。その場合は水を口に入れる代わりに口の先を濡らす程度でも大丈夫です。

神社は全ての作法で左→右→左といった流れ、お払いもこの順です。気になる方は一度神主の行事など見てみて下さい。

お寺や神社、境内での撮影は

お寺の場合

本堂内は基本的にNGですが、それ以外だったら撮影は大丈夫です。どうしても本堂内を撮影したい場合は住職に確認してからにしましょう。

神社の場合

境内の外はOKですが、神社本殿の「正面から撮影」はNGです。これは神社本殿奥に神社の象徴でもある鏡を置いてあるため。日本古来から尊い存在を正面から直視するのは失礼にあたるといわれています。撮影は斜めから撮りましょう。

お寺や神社に置いてある賽銭箱、投げ方や金額の決まりとは

お寺の場合

お賽銭の役割は「お金を捨てる修行」であるという意味があります。自分の家の中で要らなくなったものを捨てる行為と、お賽銭を捨てる行為には同じ効果があります。家財道具で要らない物を思いっきり捨てるとスッキリしますよね?それと同じで、仏教では「喜捨」といわれ、よくお賽銭箱の横に喜捨と書いてありますが、まさにお金を捨てる修行を遣って下さい!という意味があります。賽銭金額については、「いくら入れようか?」などと考えず、小銭など財布から取った分だけ賽銭箱に捨てた方がよろしいです。

神社の場合

賽銭の役割は、お賽銭の「」は感謝・お礼などお返しのお金だといいます。神道の考え方にはお参りをしなくても神様は日頃から守って下さっているといわれています。そのお礼としてお賽銭をあげるという意味になります。神社での賽銭金額については、自分の思いにふさわしい額を自分で決めるのが大事です。お賽銭の語呂合わせで面白いのが・・・

5円×2枚=重ね重ねご縁がありますように

500円玉=最大の効果(硬貨)

10円=遠縁だからよくない?・・など。

但し語呂合わせなのであまり拘らないように!因みに集まったお賽銭の使い道ですが、お寺でのお賽銭は義援金に使う所が多いらしいです。一方神社では、お賽銭は収入源の一つになるので、神社の維持管理費に充てられる場合が多いようです。

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お寺や神社でのお参りの仕方には、順序と決まりがある

お寺や神社でのお参りの仕方や順序、お願いごとの仕方

お寺の場合

合掌する時の作法は、手を合わせてから一礼します。「和合」とも呼ばれ合掌と礼はワンセット。仏様と私たちの世界を通じ合わせるという意味があります。お願いごとの仕方では、自分のことだけでなく他者の幸福を共に祈ることが大事であり、仏教ではこれを「二利円満」といいます。是非これを目指していただきたいと思います。

神社の場合

お参りは、大きい鈴が有れば鈴を鳴らし、来た事を報告して下さい。お賽銭を上げ二拝二拍手一拝でお辞儀の角度は90度の最敬礼で行います。参拝の「拝」はお辞儀の中でも最も深い敬礼作法と言われるためです。またお願い事をする場合には、どこの誰といった「〇〇に住んでる〇〇です」と言ってからお願い事をするのが正しい作法となります。尚神様は神社とその土地の繋がりを持つものですから、どんな小さなお社にもその土地を守って下さる神様がいるので、自分の家の近くの神社(氏神様)やお社には頻繁にお参りに行くことをおススメします。因みにお寺は、神社の様に土地とお寺の繋がりは持ちませんので、拝む前の「住まい」は言いませんよ!

また、お参りの際、神殿前で手をたたく時は、左右の手をずらして叩きましょう。これは、手をずらして叩くことによって、音も大きく綺麗な音が出ます。その綺麗な音で、神様と心が繋がっていく・・・それが柏手の大事なところです。因みに、神道でお葬式をする場合神前では同じく手を合わせますが、この場合は音を出さずに「しのび手」でお参りします。

願い事など、人に聞かれた場合話してもいい!?

神社などでお参りを終えた後、よく傍に居る友人などに「何をお願いしたの?」って聞かれる場合がありますが、話してもいいのでしょうか?中には他人には話さず秘め事にした方が願いが叶うと誤解している方もいらっしゃいますが、声に出して話した方が良いのです。

声に出すことによって言霊という言葉があるように、その言葉に力が得られるのです。実は神社での御祈祷の際、声に出して祈祷することからも周りの参拝客に迷惑にならない程度の声を出すことで自分自身の決意にも繋がるようです。

お寺の「御朱印」や、神社の「絵馬」の本当の意味

なにかと話題のお寺で押していただく「御朱印」ですが、もともとは自分が写経したものをお寺に持っていき、「預かりましたよ!」と言われ、お寺から帰る時に押してもらえる印を表しています。最近では、ネットなどで人気が高まっているようですが、御朱印はそこに行ったという行為に意味があります。オークションで他人が行った証のものを買っても御朱印自体には何の価値もご利益はありませんので自己責任でお願いします。

神社では、昔から「絵馬」にお願い事を書く場合があります。この由来は、時代を遡ると最初は願い事をする時に、当時貴重であった本物の馬を寺や神社に奉納していたそうです。しかし次第に本物の馬を奉納する事が大変になり、代わりに「絵に描いた馬」を奉げるようになりました。最近では自由にイラストを描いて奉納する形となり、最終的に絵が馬ではない物となり、「絵馬」という名前だけが残ったというわけです。

神社でおみくじ、持ち帰ってはいけないのか

引いた後のおみくじは、持ち帰るのが正しい作法です。おみくじの由来はそもそも神様からのお告げの言葉で、のちに紙に書いて渡すようになった物なのです。今後の運勢など、自分の行動の指針として良くも悪くも、持ち帰って読み返すのがいいとされています。因みに神社に「おみくじの結び場所」があるのは、「結ぶのであればここにして下さい」という意味です。枝に結んでいる人もいますが樹木が傷んでしまうので結ぶ際はご注意ください!

神社やお寺で頂いたお札や熊手の飾り物、どこに飾る

お札や熊手を置くのに神棚が無いご家庭も多いはず。この場合どこに飾ったらいいのでしょうか?正しい飾り方は、お札は神様の力を込めたものとなるので高さが大切です。棚を利用するのであれば、方向は南向きか東向きで大人の目線より高い所に飾りましょう。

熊手は福をかきよせるという縁起物です。神棚に相当する所か、家の中に福をかき入れるよう玄関など、粗末にならないように飾るのがよろしいと思います。

また破魔矢に関しては魔除けの意味もありますから、「日当たりが悪い」「埃っぽい」「目線よりも下」を避けて神棚床の間に飾りましょう。神棚等が無いお宅では「鴨居の上」。洋室しかないお宅の場合は目線より上に「壁にテープで貼る」事をおススメします。

神社や友人から頂いたお守り、喧嘩しないのか

お守りいくつ持っていても構いません。神道の神様は「八百万(やおよろず)の神」といわれ、数え切れないほどの神様がいるという考え方です。神様同士が喧嘩するという事はないのでいくつ持っていても気にする必要はありません。

因みにご利益の期間については神道では「常若」(とこわか)といって、常に物事がリフレッシュされ新しい状態が良いので、おおむね1年間使用したら納め新しい物を使った方がいいようです。

喪中に神社へのお参り、行ってはいけない理由

喪中の時の神社へのお参りは、行かないようにしましょう。神道では「し」をケガレという解釈から、ケガレを神様に近づけないようにしなければいけません。

また一方で「ケガレ=気が枯れる」をもじり、元気なない状態を神様に近づけるのも良くないとされています。そんな考え方から神社へお参りは、喪中が明ける50日過ぎてからにいたしましょう。

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仏像をスマホの待ち受けにする、ご利益の効果

仏像をスマホの待ち受け画面にしていてもご利益はありません。スマホ画像にしているだけなので直接的なパワーを感じることもありません。しかしスマホを頻繁に見る人は、毎回その仏像を見ているわけですから、自然と背筋が伸びていくはずです。

常に目のつくところに仏様を置いておく事は、人生のモラルとして正しいことかもしれません。知らずの内にキチンとした人になっていく可能性があると解釈すれば、それはいいことではないかと思います。

お寺と神社にはいろいろな作法や考え方があり、改めて作法を学ぶことによって、あなたもお寺や神社にお参りに行きたくなったのではありませんか?

これからも四季折々、良い季節になったら、お願い事を叶える為に神社やお寺それぞれに穏やかで謙虚な気持ちをもって参拝にお出かけください。

そして作法を知らない人がいたら是非教えて上げて下さい。少しでもお役に立てたら幸いです。

神社,お寺,お参り,仕方,マナー

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