皆さんは子供の頃、特に小学生の時視力は良かった方ですか?
一昔前の人たちは「視力は良かった」らしいのですが、現代では視力低下の低年齢化が進み3人に1人の子供が視力1.0以下という過去最悪の数字になっています。
その為、子供にとってはメガネやコンタクトレンズなど、小学校の頃から欠かせないアイテムになっています。
そんな中「防げず治せない」と思われていた老眼は、現在アメリカで老眼治療薬の開発が進み、実用化に向けて臨床実験が行われているらしいのです。
日々進化する目の新常識から怖い話まで評論家が大発表。芸能界でも収録の関係上、目はスタジオの照明などにより乱視になっている俳優さんが増えているといいます。逆にテレビに出ていない芸能人は余り乱視になっていないという事実。
今回は様々な分野から見た、そんな変化する目の新常識をまとめてみました。
視力低下になり易い子供の意外な特徴
視力低下など目が悪くなる一般的な特徴としては親の遺伝が原因だとよく言われていましたが、子供全員が目が悪くなるとは限りません。
生物学的から見ると主に第一子の方が近視になる確率が高く、この理由は明らかにされていませんが「第一子」と「親の教育熱心の高さ」が関係している可能性があります。幼い頃から子供に無理に勉強させたりすると、必然的に目は悪くなってしまいます。
昔の人は、幼少期勉強なんて全然しなかったという人の視力2.0はざらに居たと言われています。中でも視力3,5の人もおり、小学校の体育館に入った途端「向い側の壁に貼ってあるのが全部見えていた」と自慢する人も多いようです。
実にマサイ族さながらの視力で虫も捕まえやすいというもの。兄弟の中で長男が「目が悪い」のは意外にも親の教育熱心さが関わってきていたという特徴があったのです。
目の現代病
現代の若者は特に「長時間まばたきしないでも大丈夫」という人が増え、昔よりも目の「まばたき」の回数が少なくなってきています(まばたき不完全)。
まばたきは完全に目を閉じるのに対し、最近では半目くらいでまばたきが終わってしまう子供が増えてきているそうです。まばたきしないと視力低下になる原因として、目の表面は血液が流れていないため、目はまばたきすることで表面に酸素や栄養分を与えるという大事な役割を果たしています。
またドライアイになった時、雨の日車のフロントガラスと同様とても見づらくなるので、まばたきで目の表面を涙液でならししっかり物を見やすいようにするという役割もあるのです。
子供がパソコンやゲームなど集中して長時間画面を見続けて視力低下になったという人には要注意ですね。
近視・遠視が治る目薬が開発!?
我々は近視や遠視など矯正する時はほとんどがメガネやコンタクトレンズを使用します。
今回、イスラエルで近視や遠視など矯正出来る「ナイドロップス」という目薬が開発されました。この目薬には、光の屈折率を変える「ナノ粒子」が含まれています。
それを点眼すると角膜にナノ粒子が入り込み、それによって屈折率を変えるので、結果として近視や遠視を矯正することができるというもの。もちろん個人の症状によって屈折率が違うわけですので、それに適したナノ粒子というのがあります。
例えば、50㎝先が見にくい人の場合は点眼すると1m先位まで見え、今後研究が進みこの目薬が普及してくるとメガネやコンタクトレンズが必要なくなる時代が来るかも知れません。
また、目薬は年々進化しており、別の研究では「暗闇の中でも50m先まで見える」という目薬が開発されているのです。これは「クロリンe6」という物質が入っており、この物質は海底に生息している深海魚の眼から抽出する物質。
これが光の感受性を非常に高める働きがあり、それを点眼すると50m先ほとんど暗闇でも人間が見ることが可能で「暗視用ゴーグル」も不要になり、停電になった時は超便利だと言われています。
逆に、昼間の点眼は眩し過ぎて使用が困難。このオンオフの使い方分けが難しい点でもあります。
視力が上がる意外な心理的状況とは
重い物を持ったときに視力が少し上がるという研究結果があります。40種類の研究データから、ほんのわずかの差しか出ないのですが、重い物を持つと視力が上がる、注意力が増し細かい物の動きに気付きやすくなるというもの。
心理学や認知学的には、目や耳の「認知機能」と「肉体機能」との関連性から、肉体を動かしている時の方が認知機能も同時に上がりやすい(互換性)という点に注目されています。
一般的に動物は体を動かしていた方が認知機能は低下しやすいと言われていますが、逆に人間は体を動かしている時の方が頭・視力・聴力の機能が上がってくるのです。
皆さんも経験があると思いますが、いいことを思いついた時に限って必ず「何か体を動かしている時」に起こりませんか?その後、改めてさっき思いついた事をメモしようと思っても既に忘れてしまって思い出せないという場合もあるのです。
じっとして物を考えるよりも歩きながら物を考えさせる方が沢山アイデアが出やすいのです。
目の動きから嘘を見破る意外な方法
一般的に嘘は目に出ると言われています。心理的に嘘というものを「欺瞞的コミュニケーション」という言い方をします。
嘘には大小に関わらず「2種類」に分けられます。
2種類の嘘とは・・・
無かったものを「有るとういう」という嘘
FBIなど嘘を見破る研究所では、「作り話の嘘」に関して眼筋や眼球など目を全く動かさず顔にも出さず喋ることができると言われています。
有ったのに「それは知らない」「無かった」という嘘
一方で「本当は有った」のに「私は知らない」「無かった」という嘘では、微細に測ってみると目の動きに出やすいそうです。
もし皆さんも相手の嘘を見破りたいなぁという気持ちが有った場合、
「昨日何していた?」と質問してしまうと、他人はいくらでも「こんなことをした」とか作話して、顔や目に出さず、堂々と嘘を付かれてしまいます。
そこで、具体的に「昨日は〇〇してたの?」とか「昨日〇〇さんと居たの?」と聞き、YESかNOかで答えさせると、嘘を付く時には凄く目が活発に動きます。
奥さんが旦那さんを問い詰める時など、この方法を採り入れれば嘘が簡単に見破られますよね。自分が嘘話を作って目が動かなくても、声が震えていては何もなりません。良い情報か、嫌な情報なのかは人それぞれですが是非参考に使ってみて下さい。
気持ちが沈んでいる時は視界も曇る!?
気持ちが凄く沈んでいる時は、実際に見える視界の色も暗く見えるという事がわかっています。
- 気持ちが明るい時 ➡ 赤色・黄色・橙色を認識しやすい
- 気持ちが暗いとき ➡ グレー・ブルー系を認識しやすい
生理学的に、暗い時にはドーパミン量が影響しドーパミンの多いか少ないかで見える色も変わってくると言います。しかし心理学的には防衛本能で「明るい時」には明るい色が、「暗い時」には暗い色が見え、心に合うように体が出来ているのです。
例えば、部屋の明かりは毎日同じなのに、日によって暗く感じたり明るく感じる事ってあると思います。とても部屋が暗くて気持ち悪いと感じる人は、気持ちと見える色の連動が結構強いとも言われています。
小説などの表現でよく使用している「目の前がパッと明るくなって・・・」という台詞も、物理的にここからきているのですね。
目の錯覚を利用し痩せてみせる方法
目は部分的に欠けたものを見ると、自動的に補完し全体像を認識する機能を持っています。見えない部分を補完するという意味では、着痩せしたかったら七分丈パンツが効果的です。
これは見えている部分から見えない部分を補完しようとするので、見えている部分が細いと全体も細く見えるのです。見えている手首や足首が細いと、脳が「体が細い」と勝手に認識するのです。
目に関する面白い新常識はこの他にも、脳科学的に目が茶色している人の方が信頼されやすいなど、
- 信頼される人 ➡ 黒・茶色の目
- 信頼されない人➡ 青・薄い黒・薄茶色の目
などが上げられますが、子供の時代から視力低下は一大事です。
視力低下に繋がる原因を取り除き、伸び伸びとした子供の成長を見守ってあげたいですね。