この時期、旬の食材である梅干しは毎日食べる事で健康にいいということが言われている事は皆さんもご承知だと思います。しかし毎日梅干しを食べる事ってなかなか続けられないですよね。
でも、梅干しには骨粗しょう症予防・高血圧予防・胃がん予防・血液サラサラなど様々な健康効果があるのをご存知ですか。実は、そんな梅干しは食べ方によってその健康効果に違いが生じてくるのです。そこで今回は特に梅干しの栄養素で、より健康効果を高める食べ方を紹介したいと思います。
梅干し毎日1日1個で健康効果と効能とは
梅干しには様々な栄養成分が豊富に含まれているので、色々な病気の予防に効果があります。それをまとめてみるとなんと10種類の健康効果があるのです。
- 疲労回復
- 便秘改善
- 老化防止
- 脂肪燃焼
- 胃がん予防
- 高血圧予防
- 糖尿病予防
- 血液サラサラ
- インフルエンザ予防
- 骨粗しょう症予防
最近の動物実験結果では、持久力に関わる筋肉増加の分野まで拡大しており、人間での梅干し検証はこれからだと言われています。
梅干しには、胃がんの予防効果がある
ここで気になる⑤の胃がん予防ですが、梅干しだけに含まれている「梅リグナン」という成分があります。
これは梅干しを毎日定期的に食べる事により、胃がんの原因でもあるピロリ菌の増殖を抑制する働きがあります。
梅干しには、骨粗しょう症を防ぐ健康効果がある
年齢を増すとカルシウム不足が原因で起こりやすい骨粗しょう症ですが、このカルシウムは元々骨に吸収されにくい成分です。
吸収効率をよくするためにはマグネシウムが必要となり、梅干しには意外にもこのマグネシウムが沢山含まれているのです。
梅干しを毎日食べる事でカルシウムの吸収が促進され骨粗しょう症の予防になると言われています。
梅干しの食べ方には、その時間帯によりカルシウムの吸収が変わる
梅干しの食べ方で、その食べる時間帯によってカルシウムの吸収が上手くできる場合と出来ない場合があります。ではカルシウムを効果的にとれる時間帯とは一体いつでしょうか。朝の出勤前に食べる人も多いのですが、実は、夜に食べたほうがいいのです。
カルシウムの吸収率が一番いい時間は午後8時から午前0時の間に食べる事で、より効率よく骨を作ることが出来るのです。また、和歌山県立医大の研究結果によると、梅干しを食べている人と食べていない人を比較した結果、食べている人の方が骨密度が約10%も高いという実証データが出ています。皆さまも、梅干しの食べ方にはいつ食べても良いというわけではなく、夜食べた方が健康効果が得られるということを覚えておいてください。
梅干しには、老化防止での健康効果がある
年齢を重ねることで女性や男性にも共通し、とても気になる老化防止ですがこれにも梅干しの健康効果があるのです。梅干しには抗酸化作用のある成分が含まれており、老化防止の健康効果があるのですが、梅干しの種類によって成分量も変わってきます。
梅干しには、塩だけで漬ける昔ながらの酸っぱい梅干しと、ハチミツでつけた甘い梅干しがありますが、老化防止でのより健康効果が大きい梅干しははちみつ漬けの梅干しなのです。
これは老化防止に「梅リグナン」という成分に抗酸化作用が強く、梅リグナンの含有量は塩漬けに比べるとはちみつ漬けの梅干しの方が3割以上も増していると言われています。製造工程で塩漬けの梅干しを塩抜きして、空いた所に梅リグナンが埋めてくれて成分濃度が上がって来ると言われています。
梅干しの漬け方にも影響があり、焼酎やはちみつに漬けた方がこの梅リグナンの成分が出てきやすいのです。梅酒などはその梅干しの漬け方をうまく応用しているのでいいらしいのです。種だけチューチュー吸っているだけでは効果がありませんからその点はご注意を。
梅干しには便秘解消にとてもいい健康効果がある
梅干しには便秘解消に効果がある成分「クエン酸」が豊富に含まれています。食べ方も、梅干しを焼酎に入れて飲んだり、キュウリにあえて食べたり、最近ではアイスクリームにかけて食べるなど、様々な食べ合わせがあります。しかしある食材と一緒に食べる、その食べ方によってその便秘解消により健康効果が高まると言われています。
それは、ヨーグルト+梅干しの食べ合わせがとても健康効果があり良いと言われています。これはクエン酸が腸内で悪玉菌の増殖を抑制する働きがあり、一方でヨーグルトには腸内の善玉菌を増やしてくれるのです。これにより善玉菌が活性化されて便秘を解消してくれるといった効果があるのです。
ただ、ヨーグルトと梅干しは合わない・・・という方には、梅酒1に対して飲むヨーグルト2を混ぜて飲むと結構いける味です。皆さん「気が進まない!」という声もあるのですが、実際飲んでみると飲みやすくお酒が飲めない人にも良い感じなのです。梅だけに「うめぇ~」って冗談言いながら飲み比べてみて下さい。
梅干しには、血液サラサラにとてもいい健康効果
梅干しには、血液をサラサラにし脳梗塞や心筋梗塞を予防できる効果もあるのですが、食べ方によってより血液サラサラ効果を更に高める方法があるのです。梅干しをそのまま食べても良いのですが、梅干しを煮て食べるとその健康効果がより高まるのです。
ポイントは梅干しを加熱している事で、梅干しから「ムメフラール」という成分が出てくるのです。この成分は加熱前には一切なく、加熱して初めて出てくるもので、血液が固まるのを防ぐ作用があり血液サラサラ効果を更に高める方法であると言われています。煮物に落としてあげるのが一番手っ取り早い方法でもあるのです。
梅干しを加熱して脂肪燃焼効果も得られる
梅干しをそのまま食べても脂肪燃焼効果が得られ
女性には人気があるのですが、
加熱することにより「バニリン」という成分が出て
脂肪燃焼効果が20%もアップします。
これを総合的に考えると、梅干しを加熱することにより、
血液サラサラ効果と脂肪燃焼効果がよりアップするという結果になっています。
健康効果が倍増する梅干し活用料理
ご飯を炊く前に、お米1合に対し梅干し1粒の割合で塩漬けの梅干しを入れて炊くだけで、
梅干しの炊き込みご飯が超簡単に作れてしまいます。
煮物に落としてあげる手っ取り早い方法でも紹介した
血液サラサラ効果と同じやり方です。
これなら単身者など面倒なく出来ますよね。
梅の酸っぱさ感がご飯の甘味を引き立てて丁度良く、
食欲のない時期やこれからの暑い季節、
お弁当やおにぎりで活用してみるのも良いでしょう。
お茶漬けでも美味しくいただけますよ。
梅干しに値段の高い梅干し・値段が安い梅干しがある理由
スーパーへ買い物に行くと、梅干しでも値段の高い梅干し・値段が安い梅干しと様々なものが販売されています。
しかし、同じメーカー・同じ大きさ・同じグラム数なのに梅干しの値段に差があるのは一体なぜなのでしょう。
値段の高い梅干しと値段が安い梅干しは一見同じように見えるのですが、実は安い梅干しにはほとんど黒い斑点が付いています。
この黒い斑点は、カビなのですが、梅を塩漬けにした時に殺菌しており食べても問題ありません。梅の栽培で4月から2ヵ月の間に風で飛んできた菌がたまたま付着し、それが黒い斑点となってしまったからでこれは全体の60%を占めています。
残りの40%が黒い斑点のない梅干しとなり「特選シール」が貼られ高価に売られていると言ったわけです。
気になる味ほぼ一緒ですが、黒い斑点が付いた梅干しは
チョットざらっとした舌触りがありますがさほど気になりません。
見た目や口当たりは悪いといったところから値段が安くなってしまうのです。
日本人はやはり見た目を重視してしまう傾向が強いのですが、
皆さんはどっちを選びますか。
そして、梅干し料理にもパリパリ焼きや刺身の
万能調味料など様々な料理に活用でき、
自作のオリジナル料理を一品添えて、
健康効果として夏バテ対策の準備にぜひお役立てください。