この寒い時期、多くの人が抱えている悩みと言えば「最近トイレが近い!」と困っている人も多いのではないでしょうか。ではなぜ気候が寒くなるとトイレが近いという症状が出るのでしょうか。
体が冷えることによりオシッコが溜まり、膀胱が縮み溢れそうになってしまうため尿意を感じやすくなってしまうからなのです。ですが、寒さだけではなく飲んだ飲み物の種類によってトイレが近いという症状が多く出やすくなるのです。
トイレが近いという症状は人によってさまざまですが、一般的にどんな飲み物を飲んだ時が一番トイレが近いという症状が出るのでしょうか?
街頭アンケートを取ってみると、水、緑茶、コーヒー、オレンジジュース、ウーロン茶などの5種類がダントツに多いようです。もちろん個人差はありますが、中には猛烈にトイレに行きたくなる飲み物もあるのです。
そのような知識を知っておく事で、夜中何度も起きたり、デートでドライブに行った時や映画を見るときなど大事な場面でトイレに行くことを避けることができますよね。
トイレが近くなる一番の飲み物はコーヒー!?
やはり毎日の生活リズムや食生活は人によって異なるため、同じ条件で同じ実験をする方がより分かり易い為、以下のルールを作り検証してみました。より正確な実験をするために実験前日から5日間の毎日
- 午後11時に就寝、それ以降翌朝までの飲食は一切禁止する。
- 午前7時に起床し、実験中の朝食は主食に「パン」・おかずに「目玉焼き」「チキン」・「水(コップ半分)」のみを毎日同じように摂取する。
- 7時50分に検証をより正確にするためにトイレに行き膀胱を空にする。
- 1日1種類の飲み物を、朝の8時に200ml、9時に200ml、10時に200mlと1時間おきに3回飲む。
- 少しでもトイレに行きたいと感じたら遠慮なく行き、初めの1杯を飲んでから3時間後の11:00までに何回トイレに行ったのかを計測する。
この生活条件を決めたうえで5種類の飲み物でトイレに行った回数を比較するのです。
これによりトイレに行く回数が多いと尿の間隔が短い事が証明出来る事から、その人が飲んだ飲み物は尿を近くする飲み物だという事がわかるのです。
3時間でトイレに行った回数を実験してみると
- コーヒー・・・・・・・・・・・7回
- オレンジジュース・・・6回
- 緑 茶・・・・・・・・・・・5回
- ウーロン茶・・・・・・・・・5回
- 水・・・・・・・・・・・・・・・・・3回
となり、トイレが近くなる一番の飲み物は「コーヒー」であるという実験結果が出ました。実験に協力してもらった10人中6人がコーヒーを飲んでトイレに行った回数が最も多かったようです。
なぜコーヒーを飲むとトイレが近くなる!?
実はこの実験結果からある2つの成分が影響している事がわかるのです。
それは、
- カフェイン
- カリウム
この2つの成分が体内にが入ると、膀胱が刺激されることがわかるのです。
一般的に正常な場合、膀胱に500ccほど尿が溜まると尿意を感じる神経が刺激され、脳に伝達したことでトイレに行きたくなるというもの。
カフェインやカリウムが多い飲み物が体内に入ると、尿の中に「カフェイン」や「カリウム」が溶け出るのです。
膀胱に200ccほど溜まると尿意を感じる神経が刺激されて、少量でもトイレに行きたくなる現象が起きるのです。
尿の量に違うはあるのか?
カフェインやカリウムが含まれる尿の場合、少ない量でも膀胱が刺激されるとトイレに行きたくなる回数は増えますが、1回の排尿量が変わるだけで総トータルの量は変わらないのです。
「カフェインだけ」や「カリウムだけ」という単独でもトイレが近くなる症状は出ますが、この2つが重なった場合は更にトイレに行く回数は増える傾向にあるのです。
飲み物に含まれるカフェインとカリウムの量は!?
カフェインの量
- コーヒー60mg
- オレンジジュース0mg
- 緑茶20mg
- ウーロン茶20mg
- 水0mg
カリウムの量
- コーヒー65mg
- オレンジジュース180mg
- 緑茶27mg
- ウーロン茶13mg
- 水0~1mg
このことから、コーヒーは「カフェイン」「カリウム」と両方が他の飲み物と比べても多いことが分かります。
しかし、気づき難いことにオレンジジュースは「カフェイン」0mgに対し
「カリウム」が180㎎と多く含まれているのには驚かされます。
特に、コーヒーとオレンジジュースにだけ気を付けるのではなく、
柑橘類や生絞り系は「カリウム」が多く含まれていますので
膀胱が弱い人などはすぐトイレに行きたくなりますので要注意かも知れません。
これにより、飲み物一つでトイレが近いという症状が出て悩んでいる皆さんは、
以上の事を気にしながら楽しい毎日を過ごすのも一つの方策と言えますね。