地震や台風・落雷・大雨・浸水など自然災害が多発している日本、誰にでも襲い掛かる自然の脅威、あなたはその対処法をキチンと知っていますか。
9月1日は防災の日でしたが大規模な南海トラフ地震が起きる確率も30年以内に70~80%襲ってくることも予想されています。
そんないつ起きるか分からない災害時、アナタの危機管理は大丈夫ですか。今回は昔と違う知っていると役立つ今どきの防災豆知識をいくつかご紹介します。
最新防災豆知識、地震が起きた時先ずコンロの火を消す!?
地震の時、火事を防ぐためにコンロの火を消化・・・一番気にしがちですが、最近のガス栓は震度5弱程度の地震であれば自動的に止まるようになっています。
震度5程度の揺れを感じると自動でガスを止めるマイコンメーターがはたらきます。
都市ガス・プロパンガスに関係なく全国的にほぼ100%の普及率になっているので、地震が起きたとき無理に止めようとしなくてもいいのです。
先ずは、自分が逃げる事を優先しましょう。
地震が起きたらトイレに逃げる!?
自宅に居て、地震が起きたらトイレに逃げる・・・以前からそう覚えている方も多いと思いますが、今どきはトイレより比較的耐震性に優れている「玄関に逃げる」のが良いそうです。
トイレが4方向壁に覆われていて安全だと勘違いしている方も多いですが、壁の歪みなどでドアが壊れてしまい閉じ込められてしまう危険性が出てきます。
玄関方向に逃げていれば避難路の確保も出来、直ぐに庭や道路に脱出することが可能になってきます。
防災豆知識、皿の重ね方を変えるだけで急な揺れに耐えられる!?
食器棚を抑えるつっぱり棒など地震対策グッツなど販売されていますが、皿が落ちないようにする為に施しても、いざ皿を使用する時などとても不便で面倒臭いですよね。
特に食器棚を固定しても、皿類は宙に浮いてしまい地震が起きた時は皿が滑って破損することも多いようです。
皿の大きさもまちまちですが、皿が揺れにくい重ね方として「東京くらし防災」でも推奨されている方法があります。
それは、中ぐらいの皿の上に少し大きい皿を乗せ、次にさらに大きい皿を乗せる。その上に少し小さい皿を乗せ、一番小さい皿を乗せることです。
この方法は、皿同士の「あそび」を極力少なくすることにポイントがあります。下から大きい順に重ねた皿と、揺れに強い重ね方をした皿をそれぞれ揺らしてみると、大きい順で重ねた皿は全体的に揺れるが、推奨される方法では揺れが少ないのです。
災害時知っていると役立つ防災豆知識「災害用伝言ダイヤル」の番号は!?
大きな災害などで家族や友人と連絡がつかないととても不安ですよね。
そんな時に災害時に伝言を残せる「災害伝言ダイヤル」の番号を知っていますか。
NTT東日本によると、語呂合わせにより「忘れていない(171)」ということで
災害用伝言ダイヤル171を覚えておきましょう。
避難所生活経験者が語る避難所で持っていると便利な日用品
もしアナタが大きな災害に遭い、避難所生活をすることになったら「あれもこれも必要・・・」と思い立つ事もあるでしょう。避難所生活経験者が言う、避難所で持っていると便利な物とは一体どんなものでしょうか。
避難所生活で有効なものとして、輪ゴム・ラップ・トイレットペーパー・折り畳み傘・割りばしなどあげられますが、使い方のバリエーションが大事になってきます。
折り畳み傘は雨や日よけ、プライベート空間にも最適です。トイレットペーパーもクッション替わりにもなってシンプルに使えて便利です。実は、ラップが一番重宝します。
- 皿を洗わずに済む
- 丸めてスポンジ替わりになる
- 油性ペンで書いてガラス窓に貼ると掲示板替わりになる
- 伸ばしてしまったらロープや紐代わりにできる
- 枕の汚れ防止になる
- 出血した時包帯代わりになる
- 寒い時は体に巻くこともできる
など、避難所に持って行って一番使い勝手がある第1位として「ラップ」がおススメです。
また意外な盲点として、避難所生活経験者が「持っていたら良かったのに」という物もあります。それは「アイマスク」「耳栓」です。
避難所に行くと出入りが多く完全に暗くなりません。
夜も明かりが付いたままになっている事がほとんどです。
少しの光が気になって眠れなかったり、
ガサガサと言う音が気になって眠れないという事で
「アイマスク」と「耳栓」があったら・・・と被災された方々の意見が多かったようです。
地震だけが災害ではありませんが、あれもこれもと揃えて持っていくのは大変です。
少なくとも「ラップ」「アイマスク」「耳栓」だけは準備しておきましょう。
知っていると役立つ防災豆知識として是非覚えておいていただきたいものです。