鼻をほじる癖がやめられない人は、これを聞いたらやめたくなるかもしれません。
よく鼻をほじる癖のある人は常に自分の手が鼻の位置にあり、
街中で声を掛けようと思っていても、こちら側が恥ずかしくなって声を掛けられなかったという経験はありませんか?
また、自分の子供に「鼻をほじらないで!」といくら注意しても鼻をほじる癖が治らず、
イライラしている親御さんも多いと思います。
実は、直接手で鼻をほじる癖のある人は肺炎を引き起こす可能性があると最近の論文で発表されました。
鼻をほじる癖がある人は要注意!肺炎球菌は接触感染する!?
これまでは、肺炎は患者の咳やくしゃみなど唾液から感染していくというのが主でしたが、
それに伴って肺炎球菌は接触感染も証明されているのです。
汚い物を触った手で鼻ほじるという癖のある人は、鼻の奥の粘膜に触れて感染するというもの。
欧州呼吸器学会誌(European Respiratory Journal)に掲載された研究の中で、
肺炎球菌を手や指に塗布し、日常的に鼻に近づける行動を実験してみました。
「濡れた手を鼻に近づけ、息を吸い込む」
「乾いた手を鼻に近づけ、息を吸い込む」
「濡れた手の指先を、鼻の孔に入れる」
「乾いた手の指先を、鼻の孔に入れる」
この実験から「濡れた状況」で触った方が、感染率が高い事が証明されたのです。
肺炎で命を落とす5歳未満の乳幼児は世界でなんと年間推定130万人もおり、
子供たちに鼻をほじるな!鼻を触るな!と言ってもなかなか無理があります。
しかしそれでも手洗いは必ず行って、スマホやおもちゃなど表面を洗浄しておけば、
菌の感染拡大を抑制し、感染リスクを減らせる可能性が高くなるのです。
この研究結果から、これからは主に幼い子を持つ親御さんに生かしてもらいたいですね。