カニカマは、本物のカニと比べ勝ることはないタンパク質豊富の最強食材と言われています。
カニカマは良い所は一つだけではありません。
むしろカニじゃないから凄いパワーがあるのです。
要するに偽物だからこそその良さがあるカニカマについて紹介したいと思います。
カニカマは手軽に最高のタンパク質が摂れる原材料とは
カニのように赤くプリプリして見えるカニカマ、繊維状に割け調理しなくてもそのまま食べても、また繊維状に割いてサラダにトッピングしたりしても美味しいですよね。
そもそもカニカマはどのようにして作られているのかお分りですか?
それは、魚肉と卵白です。
魚肉は冷凍すり身で「スケトウダラ」のすり身を使っています。スケトウダラは傷むのが早いため、昔から蒲鉾の練り物の原料として使われてきました。
船の中で皮や骨を全部取り除き、水さらしをしてそれを細かく練り合わせて冷凍したものがすり身になります。塩分などが入った調味料に、卵白と魚肉(冷凍すり身)を混ぜ合わせカニカマの生地にしていきます。
タンパク質が豊富だったら肉や魚でもいいのではと思いますが、カニカマは調理する必要が無く、どこでも直ぐに食べられるというおススメの食材の一つです。
運動後30分以内にたんぱく質を摂ると筋肉が増強される
筋肉を付けるためにはタンパク質だけではなく運動も大事ですが、タンパク質を摂るのは運動後30分以内が良いとされています。特に筋トレ運動をするのであれば、運動後1~2時間は体に筋肉をつくる合正反応が進みます。
消化吸収時間を考えると、運動後30分以内にタンパク質を摂った方が良いのです。高齢者でも筋トレやウォーキングする人が増えていますが、そこから暫く何も食べないと十分な効果が得られません。
筋肉を付けるために重要なタンパク質が豊富なカニカマは、手軽に食べれるという利点から運動後30分以内に間食として食べましょう。
カニカマは本物のカニに似せる事で消化に良い
年齢を重ねるにつれ、焼肉などコッテリとした油で胃もたれをおこし、沢山の量は食べられなくなってしまいます。肉や魚を食べられなくなるとタンパク質を十分に摂れず、筋肉がどんどん落ちて行ってしまいます。
「長生きしたければ肉を食え!」と言うほど高齢者はタンパク質を十分に摂らなければいけません。カニカマはタンパク質が豊富なのに加え、消化にも良いのです。
はんぺんなど練り物は牛肉や卵と比較しても消化率がとても良いのですが、カニカマはさらに消化率がアップします。
調味料+卵白+魚肉(冷凍すり身)を混ぜ合わせ=カニカマの生地(練り物)が出来るのですが、カニカマだけの秘密の工程があります。
それはカニの柔らかな触感に近づける為に1mm以下の網目を通し、魚の軟骨や黒皮を取ると言う裏ごしを3回繰り返すことで消化がよくなることに繋がっていたのです。
更に、カニの身に近づけるために、シート状にしたものをシュレッダー状に切り刻み、繊維状の形にすることが、カニそっくりの見た目にも消化にも良いのです。
これは、通常の蒲鉾とカニカマを比較すると、カニカマを繊維状にすることで表面積が増え、胃の中で消化がよくなるということでお腹に優しい食べ物です。これによってカニカマは高齢者向けの食材として最高の食べ物なのです。
カニカマは無脂肪で、ダイエット中の方におススメ
カニカマの原料でもあるスケトウダラは鮮度を保つために船内で内臓を取り出し、水にさらしてから運ばれています。この水にさらし脱脂することによって魚の脂肪がほぼ0になり、カニカマや蒲鉾は無脂肪になります。
ですので、カニカマはしっかりタンパク質は摂れてカロリーは抑えられるというメリットがあるのです。カニカマは消化に良く脂肪がほとんど無い為、胃もたれせず沢山タンパク質が摂れる食品でダイエット中の方にはおススメです。
カニカマには「でんぷん×タンパク質」で筋肉を作るパワーが倍増される
カニカマにはカニの食感と身の白さを忠実に再現するためにでんぷんを入れています。本来タンパク質単体だけでも筋肉を作る作用は高まりますが、でんぷんは糖質であり、糖質は筋肉を作る時のエネルギー源になるのです。
また、糖質は筋肉を高めるホルモン(インスリン)の分泌を促進するので、タンパク質と糖質を掛け合わせた方が作られる筋肉の量が2倍ほど増えるという実験結果があります。
本物のカニには、殆どが水とタンパク質で糖質は入っていません。その点カニカマは魚のすり身をカニっぽくするために糖質を混ぜ込んでいます。
当初、カニカマは栄養の事は考えず作られていましたが、後に偶然にも完成したのがカニカマだったため、筋肉に一番良いのは本物のカニよりもカニカマの方が勝利ということになるのです。
カニカマは1日どれくらい食べたらいいのか
糖質制限で体には良くないイメージがあるのですが、基本的に糖質は一番重要なエネルギー源になっており糖質の摂りすぎは肥満にも繋がります。
カニカマを1日に食べる目安として、約10㎝位の大きいサイズのカニカマであれば、タンパク質約10g・糖質約10g位で1日1本。小さいサイズであれば、5~6本程度が丁度良いようです。くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。
カニカマの赤い着色料は体に良い!?その秘密とは
赤い着色料は体に悪いというイメージが強いと思いますが、今と昔は違います。昔は石炭から取れるタールで作られた合成の物で発がん性があるものでした。
しかし現在は国によって違いはありますが、そのような着色料は使用できないようになっています。
現在のカニそっくりの赤い着色料は、天然素材であるトマトとパプリカから抽出した抗酸化作用の強い色素を使用し、色を付けています。その上、直接着色するのではなく、フィルムに包むように着色しているので表面がまばらに赤くなり、よりカニカマそっくりに作ることができるのです。
商品の裏には製造元や使用している原料が書いてありますが、そこにはトマト色素・パプリカ色素などと記載されています。トマトと言えば「リコピン」ですが、これは強い抗酸化作用があるファイトケミカルの一種で血管・肌など老化予防の効果が期待できるものです。
しかしカニカマは表面にちょっと塗ってあるだけなので、良い物が入っていると認識して頂ければいいと思います。赤い着色料は体に悪いどころか、体に良い物を使っていたのです。
カニカマは良いことばかりだがデメリットの点は
先ず、塩分が多いということです。
大きいサイズのカニカマであれば、1日1本食す位にしておいてください。
見た目や味など、本物のカニを美味しく凝縮し追求することにより、味にも筋肉にもそしてダイエットにも良い結果として本物のカニを越えた最強の健康食材。
運動をしなくとも筋肉が付く。運動したら30分以内に食べる。
手軽にどこでもすぐ食べられる食材ですので、冷蔵庫に常備し、高齢者たちにもこれからどんどん食し、筋肉をつけて長生きしてもらいたいものですね。