孤独死により、アパートの一部屋で遺体を発見したら、
あなたは110番?119番?
それは、あなたが元気で一人暮らしをしている誰かを世話していたりしていた場合によく起きる状況です。
部屋の雰囲気から亡くなっているとわかれば110番通報でいいのですが、ほとんどの方は気が動転してしまいます。
逆に、もしあなたが一人暮らしをしていたとして、アパートの部屋の中で孤独死になってしまったら、何を心配されますか?
一番には、孤独死になったら発見されるのだろうか?発見が遅ければ私の体どうなっちゃうのだろうか?と心配されると思います。
また、アパートなどの撤去のことも心配ですよね。
今回はそんな部屋の中で孤独死になった場合、遺体の処理や部屋に関わることにフォーカスしてみました。
アパートの部屋で孤独死。遺体の処理や部屋の処分は誰がやるの?
孤独死として、アパートの部屋の中で亡くなった場合、不動産会社では保証人を立てますので身元引受として警察からその方に連絡が入ります。
死亡した後の処理については、第三者(他人)だけで行うことは非常に困難です。そのため、近しい親戚の方にお願いする手立てしか方法はありません。
あなたの財産など管理されているものなど、第三者はあなたの親族との話し合いから作業を進めます。
そこで、
遺体の処置は、一般的に警察から連絡のあった葬儀社が処理を行います。
しかし、アパートに残された家財や財産、また何週間もたった後発見されたら部屋の中は臭気が漂っています。
この場合どうしたらいいのでしょうか?
孤独死で、遺体の匂いが残った場合はどうすることもできません
孤独死により、アパート部屋の中に匂いが残った場合はアウトです。どうすることも出来ません。
この匂いだけは、家財に匂いが付く付かないのレベルではなく、部屋中の匂いは殆ど取れない!というレベルです。
葬儀社がもしその部屋の中で何か作業する場合は、臭気を防ぐためにマスクを二重にします。洋服も匂いが付かないよう、古い雨カッパのなどを着て作業終了したら全て処分します。その位死臭は凄いのです。
また部屋内の家財、床、畳、壁紙など、臭気が付いてしまったものは全て廃棄処分しリフォームすることとなります。
フォームの業者さんも、そういった孤独死になった部屋の修繕は嫌がりますので、リフォーム料金も相場より高額です。
この「原状復帰に関わる費用」や、「空室の家賃保証」などは全て遺族側に負担がかかってくるのです。
アパートなら大家さん又は仲介不動産会社が個別に相談に応じるはずですよ。
これが自殺・殺人・火災という 事故物件 となれば話は別です。新しい入居者が入ってこない訳ですから大損害となります。
正確には、孤独死は病死・老衰と同じ自然死の分類に入り、さほどアパートの部屋には影響はないと思います。
過去に、病気が原因で亡くなり、それだけの理由から遺族側に高額に賠償責任をとらせる悪質な業者がいて世間を騒がせていましたね。
この孤独死とか、病気が原因での自然死の場合は、事故物件とは違います。
貸借人に債務不履行責任や不法行為責任を問われることは法律上ありませんので心配はいりません。
孤独死になっても安心して生活を送るためには
アパートの部屋で一人孤独死のような非常事態が起きても大丈夫なように、日頃から準備しておくことがあります。
それは、親戚との付き合いです。
孤独死になった場合は、お金(財産)の問題も出てきます。
もしあなたがアパートに住んでいれば、そこを撤退する場合の費用がかかります。また部屋内の家財の処分費なども出てきます。
アパート代だけではなく簡単な葬儀代なども発生してきますので、親戚の人の負担にならないよう、生前からお金は確保しておく必要があります。
もしあなたの身辺整理を、一人の叔父さんにお願いするなら、貯金額や保険状況などをしっかりと伝えておくのが重要になります。
財産などお金の話は、後になって揉める原因にもなりかねません。
今のうちに、保険や預金の受取人は叔父さん名義にしておくべきです。
近年では、エンディングノートなど簡単な遺言書も出来ています。
万一のことがあった場合など後から見ても、内容がわかれば世話役の人もスムーズに行えるはず。
もし親戚の人との付き合いが無い場合は、今からでも遅くはありません。
定期的に顔を出したり、話をしたり親戚の人と仲良くなっておく必要が大事です。
孤独死はリスクが大きい。もしもの時を考える。
きれいな体で最後のお別れをと、家族に看取られて温かい気持ちで送られる故人様はとても羨ましく思います。
一方で、アパートの一部屋で誰にも発見されず、何週間も放置される遺体においては、孤独死は大きなリスクが伴うものです。
夏場は窓が開いている部屋であれば、2~3日でも凄い勢いで腐敗が進みます。とても難しい問題です。
誰しもが好きでアパートの一人暮らしをしているわけではありません。孤独死は自分が死んだら終わりではなく、あとあと親戚の人が関わってきます。これからも更なる親戚付き合いを深めていきたいものですね。
少しでも参考になれば幸いです。