エンディングノートとは本来若い人向けではなく、高齢者で病気から人生の終末期を迎えるにあたって書き留めておく記録簿のこと。
書き方も、残された家族に対し生前に伝えたい事や残しておきたい言葉、そして臨終の時からどんな希望があるのかを明確に書くノートにもなります。
最近では若い人向けのエンディングノートが出始まっていますが、それってどうなの?と疑問です。
今回は、若い人向けにエンディングノートが必要なのか、若い人向けの書き方ってどうなのかをまとめてみました。
エンディングノートは若い人向けに必要か
最近よく、エンディングノートは若い人向けに必要かという質問が多く寄せられます。
街中では可愛いデザインのエンディングノートが置いてあったり、100均でも売っているほどの盛況ぶり。
しかし、
若い人向けとは10代?40代?何歳から若いのかというのも疑問になってきます。
若い人達に、書き方教えてと言われれば、ダメとは答えづらいです。
確かに10代の幼い時の想い出、人生の半分を全力で生きてきた40代など、思い出は山のようでしょう。
また、その節目節目で色々な心境の変化のことも記録しておきたいはずです。
気持ちはよくわかるのですが、エンディングノートの基本からすれば
若い人向けに書いても良いが、これからの人生大きく変わるよ!と言いたいです。
エンディングノートの書き方で重要項目は
エンディングノートで重要な項目や書き方などは、特に決まっているわけではありませんが、任意に
- プロフィール
- 自分史
- 自身に介護が必要になった時に希望すること
- 病気になった時の延命措置を望むか否か
- 葬儀に対する希望
- 相続に対する考え方
- 家系図や家紋
- 財産、貴重品に関する情報など
を中心にエンディングノートは成り立っています。
しかし、実際にお葬式の事前相談項目で重要になるのは、本人が亡くなった場合
- 病院からの安置場所
- 葬儀社、葬儀会場の希望
- 死亡連絡の範囲
この3点が、葬儀全体の8割方は決まってしまうのです。あと2割は細かい項目で、祭壇の種類、料理、会葬礼状や返礼品だけなのです。
エンディングノートの記載内容や書き方からすれば、あなたのこれからの人生、大きな変化ばかりです。独身者であれば、恋愛をして、結婚、新居、子供の誕生、行事など様々。
この人生の流れからすればどう生きていくかの人生誌をしっかり持っていないと、エンディングノートはかなり難しいと思います。エンディングノートの書き方も、人生の分岐点に到達すべき定年に近い50代60代からの方が簡単に書けるはずです。
確かに、一部では可愛い表紙やデザインで若い人向けに宣伝していますが、一種の商売戦略です。また若い人はそう簡単には死亡率は上がりません。また、好きな音楽の希望項目も書き方の中に組み込まれていたりしていますが、年々自分の好みも変わって来るでしょう。
そう考えると、エンディングノートを基準にどうやって死ぬかではなく、若い人向けにはどうやって生き抜いていくかの方が重要ではないでしょうか。
エンディングノートの書き方の視点を変える
若い人向けのエンディングノートは遥か遠い先の〇十年後です。
そんなネガティブな思想や視点を変えて、10年後や20年後の将来の自分史を作り上げたほうが後になって楽しいと思います。
また、若い人向けのエンディングノートを自分史に置き換えるならば、将来の希望も同時に書けます。たとえあなたが突然この世から消えてしまったとしても、その時点でこうしたいあれしたいと書いてあれば残された家族はあなたの希望を必ず受け入れてくれるはずです。
エンディングノートという言葉にとらわれず、どうやって人の縁を大切に出来るかとか。あと何年後かでこの世界も大きく変わるでしょう。メンタル的に、今どんな自分を作り上げたいかを明確に書くだけでも、あなたの人生も明るい未来に大きく羽ばたいて行けるのではないでしょうか。
エンディングノートは若い人向けに必要か
エンディングノートの書き方で重要項目は
エンディングノートの書き方の視点を変える
と項目別にまとめてみました。少しでもお役に立てたら幸いです。