渋滞解消の方法は、道路幅の拡大や交通需要の調整という方法が先ず考えられます。渋滞の原因も交差点や大型店舗等の出入りに妨げられているのが現状です。
朝夕の通勤時間帯での渋滞は予測がつかず、緩和されない渋滞に毎日イライラしてしまいます。
ただその渋滞をいかに解消するかは、その渋滞原因を分析し緩和対策をして行かなければなりません。左右折レーン、交差点の改良なども対策の一つです。
しかし渋滞を解消する対策としてもう一つ、車を走らせる我々の運転方法も考えて行かなくてはいけません。今回は、その渋滞解消に繋がるちょっとした運転方法、時間を変えるだけで渋滞が緩和されるある方法を見つけましたので紹介させて頂きます。
渋滞解消方法に必要な運転テクニック
渋滞を引き起こさないためには最低限の運転マナーが必要です。教習所では簡単にしか教えていないごく当たり前の方法です。
√ 曲がる時は早めのウィンカー。2、3台目の後続車が予知してスムーズな運転になる。
√ 3キロ以下の渋滞の場合ブレーキをむやみに踏まない。それだけで渋滞がほどけ易くなる。
√ 車間距離を40mに保って走行する。
渋滞の原因の一つは、車間距離やブレーキ操作の要因が大きいのです。
渋滞の解消方法にはこの早めの操作と無駄な操作を軽減することとなります。
渋滞解消の方法は、渋滞となる原因を追究する
主に、渋滞を引き起こす原因の多くは、精神的要因が問題になってきます。
近年では、多くのドライバーが車間距離を保ちながら、車を一定速度で長い距離を走ることに
専念し始めました。
ですが一部、急な割り込みをする自己中心的な車によって、ブレーキを踏み減速することにより渋滞を引き起こしてしまします。
焦る気持ちはわかりますが、割り込みをせずしばし待つという時間も大切になってきます。
渋滞の解消には、ゆずりあいの精神をもつ
渋滞が起きやすくなる原因は、割り込みによる減速でしたが、もう一つゆずりあいの精神も大切な要因となってきます。
高速道路に限らず、バイパスの合流地点や片側2車線道路から1車線につぼまる地点
このような地点では渋滞が起きやすく、その解消方法も未だに知らないドライバーも多く見受けられます。
渋滞の解消方法は、2台の車同士が1台ずつ交互に入り込んでいくジッパー合流という方法があります。
思いやりやゆずりあいをすることでかなりの時間短縮が望め、一番効率の良い予測のつく渋滞解消の方法です。
ただ、これはお互いの意思疎通のバランスが求められます。特に通勤時間帯の道路は混み合っていますから割り込んでくる車を無視したりする事もあるでしょう。
1分でも早く会社に着きたい。でもお互いにそれは持っているはずです。
皆が同じ気持ちでゆずりあいを持てば、渋滞の緩和と時間を短縮に貢献できると思います。
渋滞の解消には、アリからうまれた渋滞学を知る
20年くらい前交通渋滞解消に悩んでいた時、渋滞がアリの行列っぽく見えてきた。インドのアリ研究の先生の所に出向き3ヶ月間観測。アリは渋滞してなかった。アリは「混んできたら詰めない」って戦略を実践していたという。混んできたら人間は詰めて動けなくなるじゃないですか。アリはある程度混んでくると詰めるのをやめるということがわかった。蟻間(ぎかん)距離とでもいい、アリは必ずバッファ、ゆとりを確保しているんです。距離を詰めたアリとあけたアリがいて、進化の過程でどっちが生きていくのに都合がいいか実験をしていった。そうすると詰めたアリは行列ができますから、餌をとる効率が悪くなるんです。そうすると詰めてないアリに比べて効率が悪いので絶滅しちゃう。それがアリが2億年も生きてきた秘密だったんだと。
引用元:http://blogos.com/article/186770/
渋滞の解消には、ゆずりあいの精神をもつ
短時間内で渋滞を引き起こすもう一つの要因は、交差点や店舗に入る時に道路に止まっている1台の車です。
- 道路脇店舗に出入りする車が曲がれないでいる
- 交差点で右折する車がなかなか曲がれないでいる。
など
片側1車線道路から右ウィンカーを出して入りたいのに、対向車線は誰も止まってくれないがために起きる渋滞。
その車がずっと立ち往生していると、後続車は自然とブレーキを踏んで止まってしまいます。
曲がり切れない時間だけ渋滞の距離は長くなってしまうわけです。1台の車が渋滞解消方法を知っていれば短時間でも渋滞にならずに済むいい事例です。
たった1秒の時間で渋滞解消につながる方法
片側1車線道路に限り、交差点先頭で右ウィンカーを出して止まっている車。
先頭車両が普通乗用車であれば、後続車はその左端からすり抜けて直進し、渋滞にはなりません。
しかし、最近よく見かける大型車両(トラック・観光バス)です。渋滞が頻繁に起きている町で発見しました。たかがこんなこと・・・ですが、ある一つの方法で渋滞が解消しています。
大型車両は乗用車のように、立ち往生している車の脇をすり抜けて行けません。
そこで、
・対向車が曲がれないでいる交差点では、パッシング合図して先に右折させる
この方法が渋滞解消には一番効率がよく、渋滞緩和に繋がると思います。
これが誰も譲らなかったらどうなると思いますか。
次の信号が赤になるまで約30秒くらいはかかります。その間、後続車列は100mくらいの渋滞を引き起こします。たかが1台を譲るのにかかる時間は、たった1秒です!
渋滞解消の方法のまとめ
この方法を応用すれば、交差点に限らず店舗に出入りする車など、対向車が気遣いの心を持っていれば、渋滞にはなりませんよね。
思いやり・ゆずりあいの運転をすることで、渋滞を短時間で解消できる画期的な方法の一つだと自負しております。
大型トラックが1台の乗用車を譲ったことで、その後続車列の大型ローリー車や大型バスの運転手はその譲ったトラックに手を上げて挨拶している光景を頻繁に見かけます。
譲った方も譲られた方もお互い気持ちいいですよね。
東日本大震災復興工事で渋滞している地域の現状を参考にまとめてみました。一人でも1台でも、この譲り合い精神の運転方法をシェアして頂ければ幸いです。
少しでもお役に立てたら幸いです。