似た言葉は日本語を知っている日本人にとって同じ意味であるにも関わらず、その使い方によって使い分けをしています。
例えば似た言葉で「反対」と「逆」は辞書を紐解いてもなかなか使い分けできず、どちらか何気なしに使っている事がよくあります。
そんな同じ似た言葉を日本語の似た言葉の使い分け、意味を考えればすぐわかる方法があるのです。
似た言葉「反対」と「逆」の使い分け
似た言葉で、意味が「逆さまな状態」を表す時に反対や逆という言葉を使用しますが、実はこの似た言葉正確に使い分けることが出来るのです。
「反対」若しくは「逆」と言う似た言葉を使って例題を上げてみます。それぞれどちらの日本語が正しいのか考えてみましょう。
- 男性の好みが私と反対ね?男性の好みが私と逆ね?
- 2人の行き先が反対の方向?2人の行き先が逆の方向?
- コンビの立ち位置が反対?コンビの立ち位置が逆?
- その洋服反対に着ている?その洋服逆に着ている?
- 自宅に帰る方向と反対に歩く?自宅に帰る方向と逆に歩く?
これらの似た言葉の使い分けは考えれば考えるほど難しいですよね。
似た言葉「反対」と「逆」は言葉の意味で使い分けする
反対と逆を使い分けするためには、それぞれの言葉の意味を考えてみればわかるのです。反対という日本語の意味は、2つのものが対立している状態をさします。この時「反対と言う言葉」が付く言葉を連想してみると良いでしょう。
それは、「反対車線」「反対意見」「反対語」「反対運動」など、
反対は正しい方向がなく対立している時に使います。
ポイントは逆という日本語です。この意味は、本来の方向や順序に逆らっている状態をさします。この時「逆と言う言葉」が使われている漢字を連想してみると良いでしょう。
それは「逆走」「逆流」「逆立ち」「逆襲」「逆風」などです。
逆は正しい方向があり、その方向に逆らっている時に使います。
例えば、「車線」は反対車線と言いどちらでも正しい方向ですので似た言葉である「逆」は使いません。本来行ってはいけない事をする行為は「逆走」という言葉を使います。その方向に逆らっているわけですから似た言葉であっても「反対」は使いません。また山から流れている水の流れは、上から下に流れます。正しく進む方向に逆らった場合は「逆流」という言葉を使います。
では先程の例題をここで紹介します。
・男性の好みが私と反対ね?男性の好みが私と逆ね?
男性の好みに正しいのはどちらもないのでこの場合は「男性の好みが私と反対ね」
・2人の行き先は反対の方向?2人の行き先は逆の方向?
2人の行き先に正しい方向はないのでこの場合は「2人の行き先は反対の方向」
・コンビの立ち位置が反対?コンビの立ち位置が逆?
コンビの立ち位置はいつも決まっているのでこの場合は「コンビの立ち位置が逆」
・その洋服反対に着ている?その洋服逆に着ている?
洋服は正しい着方があるのでこの場合は「その洋服逆に着ている」
・自宅に帰る方向と反対に歩く?自宅に帰る方向と逆に歩く?
自宅は正しい方向が決まっているので「自宅に帰る方向と逆に歩く」と、似た言葉でも以上のような使い分けをするのです。
考えすぎてしまうとこういった簡単な似た言葉でも
頭に中が混乱してしまいますので、
冷静にそれぞれの日本語の意味を考えて
使い分けしてみましょう。
少しでもお役に立てれば幸いです。