ホラー映画を観ると逆に体温が上がってしまう!?
夏になると暑さ対策として、身も心も涼しくなると期待しホラー映画を観る方も多くなると思いますが、どれだけの効果があるのでしょうか。
ホラー映画を観ると涼しくなると言われていますが、実は、体温が上がってしまい逆効果なのです。
一言で説明すれば「脳が勘違いするから」
その理由として、ホラー映画を観ると、脳で不安・緊張・恐怖などを感じることにより、そのストレスから交感神経が活発になり、汗をかいたり毛細血管が収縮します。
すると身体の表面温度が下がり一時的に涼しく感じるのですが、その状態が長く続くと「体温が下がって危ない!」と脳が危険と判断。
その結果、血流を良くして体温を上げようとしてしまうのです。(近畿大学薬学部 船上仁範講師)
実際、ホラー映画を観る前と後の体温を計測し、それぞれ検証した方がおりましたが、その効果は体温が下がるどころか上昇に至っています。
ホラー映画を観ても本当に涼しくはならない!?
夏に怪談話などブームになったのは江戸時代からだと言われており、近年では稲川淳二の怪談話など全国ツアーも盛んなようです。
特にホラー映画は海外版、日本では実際にあった怖い話など怪談話が有名です。
某テレビ番組で「怪談話を聞くグループ」と「通常のお題目を聞くグループ」に分けて、体感温度と皮膚表面温度を比較した実証実験を行った事がありました。
室温は一定に保ち、通常のお題目を聞くグループの体感温度は変わらなかったものの、怪談話を聞くグループは平均4度の差が出たという効果がありました。
また、自覚的な体感温度の変化だけではなく、サーモグラフィーで手の平の皮膚表面温度を測定した結果、怪談話グループは低下していたそうです。
ホラー映画で涼しくなるよりも痩せるというダイエット効果!?
ホラー映画を観て涼しくなるという期待は薄れたものの、実はホラー映画を観る事で驚くほどの効果が期待されることがあります。
それは、ダイエット効果!
ウエストミンスター大学(イギリス)の研究では、ただ座って90分のホラー映画を観ているだけで消費カロリーが約113㎉もの効果があることも明らかになっています。
これは、30分のウォーキングを行ったのと同じ効果があり、この理由として、筋肉の均等と緩和、そして心拍数の上昇によるもの。普段のカロリー消費量と比較するとおよそ3分の1程度多くその効果があらわれたそうです。
代表作として
- シャイニング184㎉
- ジョーズ 161㎉
- エクソシスト158㎉
特に、ホラー映画のタイトルからよりドキドキ感が継続するものを選ぶと、ダイエット効果がUPすると言われています。
ダイエット効果に最適な映画として「アクションシーンが少なく総体的に静かな雰囲気で、かつショッキングでとても怖い作品」が定義づけられます。
海外版ホラー映画は勿論ですが、日本のホラー映画でも「リング」「呪怨」「着信アリ」シリーズなど涼しさとダイエット効果には最適かもしれません。
2019年のホラー映画では、「アナベル 死霊館の人形」はドキドキ感がおススメのようです。
ホラー映画に限り、鑑賞することで目が釘付けされ、食欲は抑制されてダイエット中の方には嬉しい情報です。
ホラー映画を観て涼しくなったりダイエット効果が期待されるといって、
常にこの反応が起き続けてしまうと問題です。
あくまでもこの現象は一種のストレス反応で、
一時的な刺激なら問題ないとされていますが、
ホラー映画の観すぎもほどほどにして、夏を有意義にお過ごし下さい。