「相手に伝わる話し方が上手くできない・・・」と悩んでいる人も多く、友人との会話でも『この人上手く相手に伝わる話し方をしていない』などと感じたことありませんか?
実は相手に伝わる話し方の上手・下手は2つのポイントをおさえるだけでよく、相手に伝わる話し方の下手な人の例と相手に伝わる話し方の上手い人の例を見比べて検証してみました。
2時間半の映画内容をかいつまんで説明できる方ってどこか魅力的に見えるものです。
相手に伝わる話し方①伝えたい内容を全体像から話す
相手に伝わる話し方の下手な人の例(映画:タイタニック)
「沈没する船に乗って、そしたら沈没する前に男と女が仲良くなり、でも女の方には彼氏がいて浮気みたいな感じになり次第に仲良くなり、男の子が絵が上手で女の子の絵を描いてあげたりする。船の先端で女の人がこう・・・Tの形になり男の人がこれを支えるといった映画です」
相手に伝わる話し方の上手い人の例(映画:タイタニック)
「タイタニックはとある貧困の青年と、とある大富豪の女性が恋に落ちるラブロマンスです。絶対に沈まないと言われているタイタニック号で繰り広げられる物語ですが、主人公のジャックがチケット当たってテンションハイで乗りあがりました。船の先端のところに自殺しようとしている女性がいて好青年のジャックは『やめるんだ』と彼女を引き止めた。ここから始まるラブロマンス・・・です」
相手に伝わる話し方の上手い人と下手な人の違いとは
明らかに後者の方がわかりやすかったですよね?
実は相手に伝わる話し方の上手い人はあるコツを押さえているのです。
相手に伝わる話し方の上手い人と下手な人の違いは「話始め」が違い、相手に伝わる話し方の上手い人ほど話の入り方が全体から入って話を始めます。
相手に伝わる話し方の上手い人は、
映画の概要説明が「貧困の青年と大富豪の女性が恋に落ちるラブロマンス」ということを明確に表現しています。特に「ラブロマンス」というのは非常に重要な情報で瞬時にどんなものだったかなと頭の中で理解しやすいのです。
一方で
相手に伝わる話し方の下手な人は、
「沈没する船に乗って、沈没する前に・・・」と、沈没する船に乗って・・・から始まっていますが、聞き手側としては全体がどうなっているのかを理解できないと細かい情報が頭の中に入ってこないという特徴があるのです。
ですので、上手く相手に伝わる話し方をするのであれば、説明の最初は全体から入るというのが大きなコツと言えます。
そして聞き手側からすると全体像を掴めればその映画がどれだけ魅力的なのかもよく理解できるのです。
相手に伝わる話し方②伝えたいことを具体的に話す
商品名がわからないけれど店員さんに「あの商品が欲しい!」と説明した経験も多いと思います。聞き手側として店員になったつもりで聞いてみると、意外にも相手に伝わる話し方の上手い人と下手な人の違いがわかります。
予想しながら考えてみてください。
相手に伝わる話し方の下手な人の例(玩具)
「輪っかでオモチャ、遊び方はバッタンバッタン、最初のにつられてズズズズズ……ズズズズズ……って動いていく感じのもの」
相手に伝わる話し方の上手い人の例(玩具)
「これはオモチャで直径が7~8㎝くらいの大きなバネになっていて、遊び方としては階段の上からバネの片方を落としていきます。落ちていく様子がイメージとしては虫のシャクトリムシが動くような感じで、波を打ってバネが1段1段降りていくもの」
相手に伝わる話し方の上手い人と下手な人の違いとは
以上2例から、何の商品だか分るでしょうか?
実はこれ、階段などで遊ぶバネ状のオモチャで、日本での正式名称は「レインボースプリング」と呼ばれています。
では、相手に伝わる話し方の上手い人の話し方からなぜ分かりやすかったのかというと、具体性のある言葉を使っていたからなのです。
- 「直径が7~8㎝くらいの大きなバネ」
- 「階段の上からバネの片方を落とす」
- 「イメージは虫のシャクトリムシ」
このように相手に伝わる話し方の上手い人は、具体的な言葉を使用していることからその商品を連想できて非常に理解しやすいのです。
一方、相手に伝わる話し方の下手な人の話は、具体的な言葉は何もないばかりか「バッタンバッタン、ズズズズズ……」と擬態語を多く使っており、非常に商品を連想するのに困難でした。相手に伝わる話し方の下手な人の特徴は、形・色・大きさなど何も表現しない状態で、擬態語・擬声語で紹介してしまいます。
その影響から、それが一体どこのからどんな音が出ているのかっていうのがよくわかりません。
更に、相手に伝わる話し方の下手な人は、「あの」や「アレ」を使った具体的ではない表現が多く、本人以外何のことを言っているかがわからないのでやめておきましょう。
以上の2つの例からわかるように、
◆「話し始めは伝えたいことの全体像から話す」
◆「伝えたいことを具体的に話す」
こうすることにより、自分の思っていることを上手に相手に伝わる話し方ができるのです。
皆さんも、このたった2つのコツを意識しながら会話を楽しんでみてください。