新型コロナウィルスの感染拡大防止に伴い、テレワークで自宅にいる時間が多くなり、運動不足やストレスで皆さんの体も弱りがち、しまいには腰痛など引き起こしていませんか?
今回は外出自粛によって引き起こされる体の異常や悩みから、外に出られないからこそ気を付けたい腰痛に特化した解消法を紹介したいと思います。
外出自粛やテレワークなどの生活が続くとどうしても座っている時間が長くなってしまい、この現象が腰痛のリスクを増加させる要因とも言えます。
特に腰痛の症状は、椅子に座ってパソコンなどで作業している人も多く、姿勢が保てず腰に負担がかかる人が年々増加しているといいます。
そこで、腰に負担をかけない正しい座り方、更に自宅やオフィスなどどこでも出来る腰痛解消できる超簡単な体操があるのです。
テレワーク中のあなたのその座り方腰痛を引き起こすかも!?
日本の腰痛患者はおよそ2800万人とも言われており、成人の4人に1人は腰痛患者ということになっています。
では、実際にどんな座り方をすると腰に負担をかけて腰痛になってしまうのでしょうか。
最も腰に負担をかける最悪な座り方は?
A・足を伸ばして座る。
B・イスに座る。
C・正座。
正解は「A・足を伸ばして座る」座り方です。
正座や椅子に座る場合は背筋が伸びて腰に負担はかかりません。
しかし、足を伸ばしてもたれかかる座り方は、腰を伸ばすことができず猫背になるので腰にとって最悪な姿勢となってしまいます。
腰には骨と骨の間に椎間板という軟骨があり、その真ん中には髄核というゼラチン状の物質があります。
その周りには繊維輪という繊維組織で覆っています。
これが猫背の悪い姿勢を取り続けると髄核がズレて周辺の組織を圧迫してしまい、これが腰痛の大きな原因となるのです。
更に前屈みになった状態を長期間続けると髄核が神経を刺激し、激しい神経痛を引き起こすことがあります。
これが腰痛の代表的な症状である「椎間板ヘルニア」。
治療には入院や手術の必要もあるので、こうなる前にしっかり予防しておくことが大切です。
「足を伸ばして座る」他にも腰に負担をかける悪い座り方として
- 椅子の上であぐらをかく
- 柔らかいソファで腰を沈めて座る
- 体育座り
猫背になりやすいので要注意とされています。
日頃から皆さんが座っている座り方の形ほぼ全部のような感じですが、腰に負担をかけない腰痛になりにくい正しい座り方やストレッチでの解消法などを紹介します。
テレワークでも腰に負担をかけない正しい座り方とは!?
- 一般的な背板のある椅子を使い、座面奥まで深く座ります。
- 背もたれにもたれかかります。
- 椅子の高さは膝や足首が直角になるくらいが適切な高さです。
- 胸を張りながら腰の部分に隙間を作る
- 丸めたバスタオルをベルトの高さくらいに挟む
人間の背骨は本来、S字のカーブを描いており、腰の部位はこのS字の一番下の部分になります。
腰痛対策として、いかに正しいS字カーブが保たれているかがポイントとなり、テレワーク中などこの姿勢でパソコン作業を行う事がベストとなります。
しかし、S字カーブは保たれていますがこの形で長時間はとても疲れてしまいます。
そこで、丸めたバスタオルをベルトの高さくらいに挟むことで、自然にS字カーブを描いてくれて正しい姿勢が取れるのです。
これによって、ノートパソコンは難しくともデスクトップなどモニターを目の高さに合わせる事によって随分と楽に作業が出来るようになります。
モニターの位置も、下にあるとどうしても猫背になりがちですが、顔と同じ高さに持ってくることが理想なので環境を変えて頂くことも大事になってきますね。
また、椅子だけでなく、ソファやベッドにもたれかかり座る時などもタオルやクッションを丸めて挟むことで腰への負担が軽減し腰痛解消になります。
是非参考にして実践してみましょう。
腰痛解消できるストレッチ法とは!?
よく腰痛に悩んでいる方は、昼間活動的な時に比べ朝起きた時の方が腰痛が強くなっている事って多くないでしょうか。
実は、腰の椎間板は寝ている間に水分を含む性質があり、圧力がかかりパンパンとなってしまいます。
そのせいで朝一番に動くときに痛みが出やすいと言われており、これは椎間板からくる腰痛の特徴です。
では、この腰痛の痛みを少しでも緩和するためにストレッチ法を紹介します。
壁ドンストレッチ
新型コロナウィルス自粛生活でテレワークが長くなり、弱った腰を簡単に改善できる方法として壁ドンストレッチがあります。
先ず、前屈をしてみて前屈みになると痛い方は椎間板が圧迫され髄核が背中側にズレている証拠です。この場合、普段とは逆の動きをすることで改善されます。
壁に両手を付けて10回くらいを目安に腰を前後にゆっくり動かします。普段あまりこの腰を反らすという動きが無い事からそのせいで髄核が一方向へズレてしまうのです。
この方法を取り入れて髄核を戻してやることが大事になってくるわけです。
もしこの運動をした後前屈をしてみた時痛くなければ、動きが良くなり痛みもなく髄核のズレをこの体操によって戻したことになります。
腰痛を改善するためには、正しい方法でストレッチを行い、椎間板や髄核のずれを修正してあげる事が重要です。
但し、症状によってストレッチの方法は異なりますのでまずは医師に相談してみてください。